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映画『ゴーストワールド』(2001年アメリカ) [映画]

原題:GHOST WORLD

最初に日本で上映された時に劇場で見て以来のお気に入り映画。
昨年リバイバル上映されてたので久々に見てきた。
20年たっても全然色褪せてないし、今でも最高の作品だったよ。
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ダニエル・クロウズの同名コミックをテリー・ツワイゴフが映画化。
出演は『アメリカン・ビューティ』のソーラ・バーチと『ロスト・イン・トランスレーション』のスカーレット・ヨハンソン。

世の中に対し斜に構え、周りの人たちを皮肉な目で見るイーニドとレベッカの二人。
同級生の女の子たちをバカにしたり、友達のジョシュをからかったり、新聞の出会い広告欄に載っていたイタい中年男シーモアをおちょくってみたり。
ポップかつユーモラスに描かれているものの、今見ると若さゆえの痛々しさがめっちゃ刺さる。

それでもみんな最終的にはレベッカのように世間と折り合いをつけたりしてなんとかやっていくんだよね。
でもイーニドはわがままで不器用でそれさえ出来ないし、掴みかけた希望も簡単に手を離れていく。
だからこそさらに周りに毒ばかり吐き続ける。
そんなイーニドのダメさに当時はとにかく共感してた思い出。(今でも分かる部分はある)
最後の旅立ちには絶望しか見えなくってめちゃくちゃ切なくなってしまったよ。

それからブシェミ演じる中年男もとても良いキャラなんだよね。
今見るとこっちのほうに共感出来てしまう。
趣味に生き、何とか世間とも折り合いをつけていたのに、イーニドが現れたことでそれが全部壊されてしまうなんて、ちょっと可哀相だ。

イーニド役のゾーラ・バーチもレベッカ役のスカーレット・ヨハンソンも初々しくてカワイイ。
ジョシュ役のブラッド・レンフロはこの数年後に若くして亡くなっちゃったんだよね。。
あとスティーブ・ブシェミが当時の印象より全然キモく感じなかったのは自分が年取ったからなのかしら。


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映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年アメリカ) [映画]

原題:Killers of the Flower Moon

マーティン・スコセッシ監督が実話をもとに、1920年代のオクラホマ州オーセージ郡で起きた先住民族の連続殺人を描いたサスペンスドラマ。
レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ共演。

石油利権と先住民族への差別から起きた凄惨な事件を加害者視点でじっくりと描いたこの作品。
人間の醜さや愚かさをこれでもかと見せつけられてシンドイけど目が離せない。
加害者視点で描かれてるからこそ、その恐ろしさがより際立ってるように思う。
とにかく濃密で見ごたえあって後からこれ206分もあったのかと思うぐらい長さを感じなかったよ。

ディカプリオ、ちゃんとしたらイケメンなはずなのに愚かで哀れな人間を演じるのがうますぎる。
若い頃も好きだったけど、今のディカプリオの方がさらに好き。
善人面した悪人を演じるデ・ニーロもハマり過ぎで最高。
そしてディカプリオの妻で先住民族のモリーを演じたリリー・グラッドストーンの凛とした眼差しも印象的で素晴らしかったな。


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NTLive『善き人』 [映画]

原題:原題: Good

『ベスト・オブ・エネミーズ』に続きナショナルシアターライブ見てきた。
映画化もされてるC・P・テイラーの戯曲をドミニク・クックの演出で舞台化した作品。
ナチスが台頭するドイツで善良で知的な教授ジョン・ハルタ―は徐々にナチスへと取り込まれていき...
主演は「ドクター・フー」や「グッド・オーメンズのデヴィッド・テナント。

第二次大戦、ドイツ、ナチスとくれば見る前から重い作品だとはわかってたけど、思ってた以上に考えさせられる作品だったなぁ。

家族思いで善良な普通の人だったはずが、流されるままにナチスに取り込まれて身動きできなくなってしまう。
これって主人公がその時その時の行動は自分にとって良い事だ正しい事だと信じてるのがリアルだし、そしてこういう状況に陥ったら誰でも同じようなになる可能性があるってのがまたとても怖くて恐ろしかった。

ほぼ出ずっぱりな上に凄いセリフ量のテナントさんの演技は圧巻!
主人公以外の役を2人の俳優さんが役を変えながら演じてるのも凄かった。
めっちゃミニマルで無機質な舞台セットなのもシリアスな内容をより際立たせて効果的だったよ。

↓ヴィゴ・モーテンセン主演の映画版も見てみたい。

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映画『シアター・キャンプ』(2023年アメリカ) [映画]

原題:Theater Camp

演劇キャンプ存続をかけ新作ミュージカルの上演に挑む人々の姿をドキュメンタリー風に描いたコメディドラマ。
監督はモリー・ゴードン&ニック・リーバーマン。
モリー・ゴードンは主演も兼任しています。

テンポ良くてそこそこ笑えはするんだけど、ちょっとドタバタしすぎな気がしたかな。
モキュメンタリーにしてる意味もあんまわからなかったし。
でも登場人物のキャラは大人も子供もみんなクセが強くて面白かった。
ベン・プラットと彼の実生活でのパートナーのノア・ガルヴィンも出てて、二人とも舞台でも活躍してるだけあってさすがの歌唱力やったし。
あとラストもけっこう好き。
90分ちょっとの長さなのでサクッと見られるのも良かったな。

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NTLive『ベスト・オブ・エネミーズ』 [映画]

原題:Best of Enemies

昨年『リーマン・トリロジー』を見に行って、また面白そうなのがあれば見に行きたいと思ってたナショナルシアターライブ。
ちと気になったのがあったので見に行ってきた。

1968年のアメリカ大統領選におけるテレビ討論を題材にしたドキュメンタリーに着想を得た舞台劇。
ドラマ「HOMELAND」等に出演してるデビッド・ヘアウッドと「スタートレック」シリーズのザカリー・クイントが共演。

内容的には政治の話なのでなかなかムツカシイ部分もあったけど、演出や舞台装置がめっちゃ凝っててそれだけでも楽しめる。
そして主役2人の熱演が素晴らしかった!
ゴア・ヴィダル役のザカリーさん、今まで「スタトレ」と「ヒーローズ」のイメージしかなかったけど、こんな演技出来る人やったんやなぁ。
クセの強いヴィダルのキャラを魅力的に演じていて良かった。
共和党支持者で白人であるバックリーを黒人のヘアウッドが演じてるってのも面白かったな。
それから「ビールストリートの恋人たち」の原作者であるジェームズ・ボールドウィンも登場して印象的やったよ。

NTLiveなかなか魅力的な作品が多いのでもっと見に行きたいのだけど、上映館が一番近くて京都だし、上映期間&回数あまり多くなくて、なかなかタイミングが合わないのが難点だな。

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映画『バーナデット ママは行方不明』(2019年アメリカ) [映画]

原題:Where'd You Go, Bernadette

リチャード・リンクレイター監督がマリア・センプルのベストセラー小説を映画化した作品。
ケイト・ブランシェット、ビリー・クラダップ共演。
かつて天才建築家として活躍し今は専業主婦のバーナデット。
現在の退屈な日々に次第に息苦しさをつのらせていく。

2019年制作ってけっこう前の作品なのね。
ケイト・ブランシェットが普通の主婦で納まるわけはないと思ったら、やっぱけっこう癖ありなキャラだった。
ただどうにも物語の展開のさせ方がバランスが悪くて、ちょっとリアリティを感じられなかったなぁ。
アメリカ人でも富裕層でも主婦でも天才でも無い私にはあまり共感できる部分が無かったよ。
リチャード・リンクレイターの作風は嫌いじゃないけど、いつもそこまではハマれないんだよね。
でもケイト・ブランシェットの演技は相変わらず素晴らしかったので見て損はないかな。

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2024年スタート [雑記]

2024年が始まりました。
天気も良くて穏やかな新年やなぁと思ってたのに、北陸の地震に飛行機事故と立て続けに悲しい出来事が起こり正月気分も吹っ飛んでしまった。
この辺り(北陸近めの関西)も震度4とそこそこ揺れたし、車運転してるときにスマホから緊急地震速報鳴って、カーナビが地図からTV(NHK)に突然切り替わってびっくりした。
そういう仕様になってるの初めて知ったわ。
大きな地震があるたび地震大国日本なのである程度備えとかなあかんとは思うんだけどなかなか実行できてない。
今年は災害への備えを準備するってのも一つの目標だな。
そしてこの先は少しでも良い年になることを願う。
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写真はこの間コミコン行く道中の新幹線から撮った富士山。
私的には昨年はシンドイこともいっぱいあったけど、コミコンでマッツ、ユアン、ベネさんと写真撮れたし、ワンリパのライブも行けたし意外と充実した1年だった。
今年はもうすぐエド・シーランの来日もあるし、楽しい1年になれば良いな。

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映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』(2023年アメリカ) [映画]

原題:A Haunting in Venice

ケネス・ブラナーが監督&主演を務める名探偵ポアロシリーズの第3弾。
ジェイミー・ドーナン、ティナ・フェイ、ミシェル・ヨー、ケリー・ライリー共演。

今回は「ハロウィン・パーティ」というアガサ・クリスティの中でもかなり地味な作品を取り上げてる。
これの前にブラナーが監督した『ベルファスト』を久々に見てみたらこの本がチラッと映った。
そんで医師の親子役が『ベルファスト』と同じジェイミー・ドーナン&ジュード・ヒル(ちょっと大きくなってた)だったよ!

原作は未読、スーシェ版のドラマは見てるのだけど、舞台も設定もだいぶ変更してあるようでミステリーというよりゴシックホラーっぽい雰囲気。
ポアロ役ケネス・ブラナーには未だに違和感ありまくりなんだけど、作品としては大胆なアレンジが功を奏したのか一番楽しめた。
そして雨のベネチアの風景もダークで美しかったな。

この先、第4弾の予定はあるのかしら?
もうこのあたりでシリーズ終了でいいような気はするけど。


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映画『アステロイド・シティ』(2023年アメリカ) [映画]

原題:Asteroid City

夏以降に見に行った映画の感想を全然書いてなかったので、年末年始にちょっとづつあげていく。

まずはウェス・アンダーソン監督の最新作。
スカーレット・ヨハンソン、ジェイソン・シュワルツマン、トム・ハンクス、ブライアン・クランストンら豪華キャストが共演。
砂漠の中の小さな町アステロイド・シティに突如宇宙人が現れたことから起こる騒動を描いたコメディドラマ。

ウェス監督ならでわのこだわり抜かれた世界観は相変わらず素敵なのだけれど、ストーリーは今まで以上に分けわかんなかったよー
劇中劇な入れ子構造なのが余計ややこしくなる。
まぁどこを切り取っても絵になる美術や映像、そして勿体ないぐらいの使い方の出演者達を見るだけでもそれなりには楽しめるのだけど。。
キャストの中ではスカーレット・ヨハンソンが特に存在感あって良かったな。
あとルパート・フレンドが出てるのが嬉しかった。


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岐阜・恵那に行ってきた [日帰り旅]

先月職場の旅行で岐阜県の恵那方面に行ってきた。
あんまりこういうの参加したくないのだけど、今回は日帰りで近場だったから行っておくことにした。

これは途中通ったダム湖。
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良いお天気で寒くもなくめっちゃ旅行日和。

バスに揺られ2時間半ぐらいで最初の目的地「岩村城下町」に到着。
岩村城(現在は石垣だけが残ってるらしい)の城下町で、趣のある古い街並みが1キロちょっと続いてる。
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カステーラが名物らしくて試食も出来た。(長崎カステラよりも素朴な感じ)
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あとはぶらぶら町を見て回ったんだけど、ど平日だったのでお休みの店が多くて少し残念だったな。
それから、ここNHKの朝ドラ「半分、青い」(見てないけど)のロケ地だったみたいで、セットが展示されてました。
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バスで少し移動しお昼ごはん。
松茸と飛騨牛すき焼きなどなど。
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量はやたらと多かったけど、ツアー観光客向けの店だから味はまぁそれなり。

続いて恵那峡展望台へ。
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なかなかの絶景。

そして「銀の森」っていう複合施設でお買い物。
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これにて旅程終了。
ふたたびバスで2時間半、18時過ぎには家に帰れました。

今回、仕事とかインフルとかで来てない人も多くバスは一人で二席使えて、距離的にも近くて、かなり楽で良かった。
こういう感じならまた参加しても良いかな。

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タグ:岐阜 恵那
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