音楽ドキュメンタリー:blur/No Distance Left To Run [本&音楽]
イギリスのバンドBLURが2009年夏に9年ぶりに行った全英ツアーとそこに至るまでの軌跡を描いたドキュメンタリー。
偶然アマプラで見つけて、元ブラーファンとしては気になったので見てみた。
洋楽アーティストで一番最初に好きになったのがBLURで、そこから洋楽にはまっていったのでかなり思い入れのあるバンドなんだよね。
このドキュメンタリーではメンバーの出会いだったり、人気が出てからのことだったりが語られる。
グレアムが語る中学時代のデーモンがまさにデーモンって感じだったなぁ。(人気者で目立ちたがりで自信家で)
そして2003年に一度脱退したグレアムが戻ってきた背景だったりが分かったのが特に興味深い。
メンバーで一番好きだったのがグレアムだし(私の周りのサブカル女子はみんなデーモンよりグレアムだった)、グレアムが去って私の中でブラーは終わっちゃったからね。
で、その背景がけっこう思ってたのと違ってて意外だったぁ。
グレアム、デーモンのことめっちゃ好きなんだね。
なんか感想に"ブロマンス"とか書いてる人もいて、まさにそんな雰囲気。
酔っ払ったグレアムがデーモンにチューをせがむとことかあってびっくりだよ。
それなのに、ちょっとした行き違い(思った以上にグレアムが悪かった)で仲たがいし、何年かぶりに仲直りする。
元はとっても仲が良いバンドだったから、友情が元通りになって良かったねーって感じだったな。
あとアレックス、一時期太ってたような気がするんだけど、このドキュメンタリーではすごくかっこよかったよ。
そんでグレアムの事を慕ってたってのも意外だったー(それにグレアムが気が付いてなかったってのもちょい萌えるよ)
それから、BLURといえばOASIS。
90年代のブリットポップ騒動についても語られていたのも印象的。
そしてブラーのヒット曲満載で、やっぱ名曲ぞろいだなぁって久々に聴きたくなり、私が唯一彼らのライブを見た1999年のFUJIROCKを思い出した。
一緒に行った友達とはぐれて一人で見てたんだけど、"the universal"でちょっと泣きそうになり、そのあと合流した友達とライブについて熱く語ったのをめっちゃ覚えてる。
いろいろと懐かしくて切ない気分になってしまったよ。
少しでもBLURファンだった人には見る価値あるドキュメンタリーだと思うな。
偶然アマプラで見つけて、元ブラーファンとしては気になったので見てみた。
洋楽アーティストで一番最初に好きになったのがBLURで、そこから洋楽にはまっていったのでかなり思い入れのあるバンドなんだよね。
このドキュメンタリーではメンバーの出会いだったり、人気が出てからのことだったりが語られる。
グレアムが語る中学時代のデーモンがまさにデーモンって感じだったなぁ。(人気者で目立ちたがりで自信家で)
そして2003年に一度脱退したグレアムが戻ってきた背景だったりが分かったのが特に興味深い。
メンバーで一番好きだったのがグレアムだし(私の周りのサブカル女子はみんなデーモンよりグレアムだった)、グレアムが去って私の中でブラーは終わっちゃったからね。
で、その背景がけっこう思ってたのと違ってて意外だったぁ。
グレアム、デーモンのことめっちゃ好きなんだね。
なんか感想に"ブロマンス"とか書いてる人もいて、まさにそんな雰囲気。
酔っ払ったグレアムがデーモンにチューをせがむとことかあってびっくりだよ。
それなのに、ちょっとした行き違い(思った以上にグレアムが悪かった)で仲たがいし、何年かぶりに仲直りする。
元はとっても仲が良いバンドだったから、友情が元通りになって良かったねーって感じだったな。
あとアレックス、一時期太ってたような気がするんだけど、このドキュメンタリーではすごくかっこよかったよ。
そんでグレアムの事を慕ってたってのも意外だったー(それにグレアムが気が付いてなかったってのもちょい萌えるよ)
それから、BLURといえばOASIS。
90年代のブリットポップ騒動についても語られていたのも印象的。
そしてブラーのヒット曲満載で、やっぱ名曲ぞろいだなぁって久々に聴きたくなり、私が唯一彼らのライブを見た1999年のFUJIROCKを思い出した。
一緒に行った友達とはぐれて一人で見てたんだけど、"the universal"でちょっと泣きそうになり、そのあと合流した友達とライブについて熱く語ったのをめっちゃ覚えてる。
いろいろと懐かしくて切ない気分になってしまったよ。
少しでもBLURファンだった人には見る価値あるドキュメンタリーだと思うな。
NO DISTANCE LEFT TO RUN 【期間限定生産:豪華デジパック仕様盤】 [DVD]
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2010/02/17
- メディア: DVD
「ドゥームズデイ・ブック」コニー・ウィリス著 [本&音楽]
1992年に出版されたアメリカのSF作家コニー・ウィリスによるパンデミックもの。
コロナ禍の今とリンクする内容なので久々に読み返してみた。
同じシリーズの「犬は勘定に入れません」を先に読んでたのだけど、出版された順番としては逆。
これが"オックスフォード大史学部シリーズ"の長編作品としては最初の作品になるんだね。
史学生キヴリンをダンワージー先生たちが中世にタイムトラベルさせるというのが基本の物語。
「犬は~」もそうだったけど序盤はなかなか話が進まなくてじれったいんだけど、現代(っていっても2050年の近未来)パートで正体不明のウィルスが流行し始め、さらに中世に着いたキヴリンが謎の病に倒れたあたりから徐々に話が動き始める。
そしてキブリンの病は治ったものの、実は彼女がいるのが黒死病が蔓延する時代だったことが判明するあたりからは本をめくる手が止まらず一気読みしちゃったよ。
ジャンルとしてはSFになるのだけど、歴史小説的な面が強く、中世イングランドの不衛生な生活様式だったり、伝染病に対して無知な村人などの姿がリアルに描かれていて読み応えたっぷり。
キヴリンが助けられる一家(アグネスのわがまま娘っぷりとか最高)や心優しいローシュ神父などのキャラクターもとっても魅力的。
だからこそ彼らが次々に病に侵されていくのが辛くて悲しい。(ペストの症状めっちゃ怖いし)
どうすることも出来ないキヴリンのもどかしさや絶望感が伝わってきて切なくなってくる。
そしてキヴリンのことを神が遣わした聖人だと思っていたローシュ神父の想いが胸を打ちます。
一方現代パートでも感染者が増えはじめ、町は隔離され、物資が不足し始める。
コロナ禍の今読むとこれがけっこうリアル。
トイレットペーパー不足を心配するフィンチだったり、モテモテなウィリアムだったり、そんなウィリアムを溺愛する母親ミセス・ギャドスンだったり癖の強いキャラが多くて中世パートよりは楽観的だけど、事態は徐々に悪化していく。
友人で医師のメアリーを亡くし、さらにはキヴリンを救えないダンワージー先生の無力感。
そんな中、メアリーの甥っ子コリンの健気さと行動力がダンワージー先生、そしてギヴリンを救う。
悲しい物語だったけど、ラストは感動、そして凄くほっとしたなぁ。
次は史学部シリーズ第3弾、これよりもさらに長い「ブラックアウト」&「オール・クリア」を再読しよう。
コロナ禍の今とリンクする内容なので久々に読み返してみた。
同じシリーズの「犬は勘定に入れません」を先に読んでたのだけど、出版された順番としては逆。
これが"オックスフォード大史学部シリーズ"の長編作品としては最初の作品になるんだね。
史学生キヴリンをダンワージー先生たちが中世にタイムトラベルさせるというのが基本の物語。
「犬は~」もそうだったけど序盤はなかなか話が進まなくてじれったいんだけど、現代(っていっても2050年の近未来)パートで正体不明のウィルスが流行し始め、さらに中世に着いたキヴリンが謎の病に倒れたあたりから徐々に話が動き始める。
そしてキブリンの病は治ったものの、実は彼女がいるのが黒死病が蔓延する時代だったことが判明するあたりからは本をめくる手が止まらず一気読みしちゃったよ。
ジャンルとしてはSFになるのだけど、歴史小説的な面が強く、中世イングランドの不衛生な生活様式だったり、伝染病に対して無知な村人などの姿がリアルに描かれていて読み応えたっぷり。
キヴリンが助けられる一家(アグネスのわがまま娘っぷりとか最高)や心優しいローシュ神父などのキャラクターもとっても魅力的。
だからこそ彼らが次々に病に侵されていくのが辛くて悲しい。(ペストの症状めっちゃ怖いし)
どうすることも出来ないキヴリンのもどかしさや絶望感が伝わってきて切なくなってくる。
そしてキヴリンのことを神が遣わした聖人だと思っていたローシュ神父の想いが胸を打ちます。
一方現代パートでも感染者が増えはじめ、町は隔離され、物資が不足し始める。
コロナ禍の今読むとこれがけっこうリアル。
トイレットペーパー不足を心配するフィンチだったり、モテモテなウィリアムだったり、そんなウィリアムを溺愛する母親ミセス・ギャドスンだったり癖の強いキャラが多くて中世パートよりは楽観的だけど、事態は徐々に悪化していく。
友人で医師のメアリーを亡くし、さらにはキヴリンを救えないダンワージー先生の無力感。
そんな中、メアリーの甥っ子コリンの健気さと行動力がダンワージー先生、そしてギヴリンを救う。
悲しい物語だったけど、ラストは感動、そして凄くほっとしたなぁ。
次は史学部シリーズ第3弾、これよりもさらに長い「ブラックアウト」&「オール・クリア」を再読しよう。
「メインテーマは殺人」アンソニー・ホロヴィッツ著 [本&音楽]
めっちゃ久々に読んだ本の感想書いてみる。(ネタバレ無し)
ここ数年、読む本の数がどんどん少なくなってたんだけど、コロナで引きこもり気味なこともあり最近は読書量が増えてきてて、ほぼ昔読んだ本の再読ばっかだけど、久しぶりに新しいのも買ってみた。
「刑事フォイル」の脚本家でもあるアンソニー・ホロヴィッツの新作ミステリー。
前作「カササギ殺人事件」よりも、どっちかっていうとこの「メインテーマは殺人」のほうが好み。
自身の葬儀を手配した老婦人が数時間後に殺される事件が起き、それを探偵役の元刑事ホーソーンが捜査するんだけど、巻き込まれる形でワトソン役を務めるのがホロヴィッツ自身っていうのが意外性があって面白い!
ホロヴィッツが脚本を手掛けた実在のドラマについて語られたり、他にも「ホームランド」等実在のドラマの名前が出てきたり、スピルバーグやピーター・ジャクソンが実名で登場したり、海外ドラマ好き&映画好きとしてはそういった面でも楽しめる。
そしてホーソーンは探偵らしくかなり癖のあるキャラクター。
彼についての背景はなかなか明かされず、それを作中人物のホロヴィッツが探ろうとするっていうサブストーリーも遊び心があってよい。
随所にユーモアを散りばめながら、ミステリとしての作りも丁寧で伏線の回収も見事。
めっちゃサクサク読めちゃいました。
ホーソーン&ホロヴィッツの凸凹コンビ第二作もすでに書かれてるようなので翻訳が早く出るといいな。
ここ数年、読む本の数がどんどん少なくなってたんだけど、コロナで引きこもり気味なこともあり最近は読書量が増えてきてて、ほぼ昔読んだ本の再読ばっかだけど、久しぶりに新しいのも買ってみた。
「刑事フォイル」の脚本家でもあるアンソニー・ホロヴィッツの新作ミステリー。
前作「カササギ殺人事件」よりも、どっちかっていうとこの「メインテーマは殺人」のほうが好み。
自身の葬儀を手配した老婦人が数時間後に殺される事件が起き、それを探偵役の元刑事ホーソーンが捜査するんだけど、巻き込まれる形でワトソン役を務めるのがホロヴィッツ自身っていうのが意外性があって面白い!
ホロヴィッツが脚本を手掛けた実在のドラマについて語られたり、他にも「ホームランド」等実在のドラマの名前が出てきたり、スピルバーグやピーター・ジャクソンが実名で登場したり、海外ドラマ好き&映画好きとしてはそういった面でも楽しめる。
そしてホーソーンは探偵らしくかなり癖のあるキャラクター。
彼についての背景はなかなか明かされず、それを作中人物のホロヴィッツが探ろうとするっていうサブストーリーも遊び心があってよい。
随所にユーモアを散りばめながら、ミステリとしての作りも丁寧で伏線の回収も見事。
めっちゃサクサク読めちゃいました。
ホーソーン&ホロヴィッツの凸凹コンビ第二作もすでに書かれてるようなので翻訳が早く出るといいな。
Oh My My / OneRepublic [本&音楽]
超久々に音楽ネタ。
1st「Dreaming Out Loud」の頃から好きなワンリパブリックの4枚目のアルバム。
バンドっていうかライアン・テダーの声と、この人が作る曲が好きなんだよね。
(レオナ・ルイスの"Bleeding Love"とかビヨンセの"Halo"とかアデルの"Turning Tables" &"Rumour Has It"とか楽曲提供してる曲も凄く良い)
前作「Native」もお気に入りだけど、アルバムとしての流れは今作の方が良くて何度もリピしちゃってます。
"Counting Stars"のような突出した曲は無いものの、丁寧に作られた名曲揃い。
前作っぽさを残しつつ、80年代っぽい雰囲気の曲があったり、アコースティックっぽい曲があったり、ダンスナンバーがあったりめっちゃバラエティに飛んでる。
特にラストの"heaven"、キャッチ―な"lift me up"、シングルカットされた"kids"あたりが好きだな。
ライアン・テダー一人で少し前に来日してたみたいだけど、ライブ見てみたいしバンドとして来日してくれないかな。
1st「Dreaming Out Loud」の頃から好きなワンリパブリックの4枚目のアルバム。
バンドっていうかライアン・テダーの声と、この人が作る曲が好きなんだよね。
(レオナ・ルイスの"Bleeding Love"とかビヨンセの"Halo"とかアデルの"Turning Tables" &"Rumour Has It"とか楽曲提供してる曲も凄く良い)
前作「Native」もお気に入りだけど、アルバムとしての流れは今作の方が良くて何度もリピしちゃってます。
"Counting Stars"のような突出した曲は無いものの、丁寧に作られた名曲揃い。
前作っぽさを残しつつ、80年代っぽい雰囲気の曲があったり、アコースティックっぽい曲があったり、ダンスナンバーがあったりめっちゃバラエティに飛んでる。
特にラストの"heaven"、キャッチ―な"lift me up"、シングルカットされた"kids"あたりが好きだな。
ライアン・テダー一人で少し前に来日してたみたいだけど、ライブ見てみたいしバンドとして来日してくれないかな。
「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」コニー・ウィリス著 [本&音楽]
「ボートの三人男」の副題"犬は勘定に入れません"がタイトルになっているこの本。
アメリカの女性SF作家によるイギリスを舞台にしたユニークでユーモラスなSF小説です。
レディ・シュラプネルから“主教の鳥株”なるものを探せと命ぜられた主人公ネッドが、いろいろあって19世紀ヴィクトリア朝時代のイギリスに派遣され、歴史の流れを元に戻すために四苦八苦する...というのが簡単なあらすじ。
戦時下のイギリスから始まる序盤はどういう物語なのかよく分からなくてややとっつきにくいんだけど、舞台がヴィクトリア朝に移ってからはキャラクターの魅力もあってどんどんと引き込まれていく。
のんびりとしたペースでユーモアたっぷりに進む前半。
「ボートの三人男」よろしくネッドが偶然出会ったテレンス&愛犬シリル&ぺディック教授と共に河下りをすることになったり、旅の途中に実際に彼らと出会うシーンがあったり。
「ボート~」を読んでなくても十分面白いけど、読んでいるとさらに楽しめると思う。
そしてネッドがレディ・シュラプネルのご先祖様トシーと出会うあたりから物語は少しづつ加速。
ネッドやヴェリティは歴史の流れを元に戻そうと躍起になるんだけど、事態はさらに混乱を極めていく。
トシーの運命の相手は見つからず、“主教の鳥株”の行方もさっぱりつかめないまま。
どうなるのだろうと思い始めたその後に待っているのは怒涛の展開。
大団円のエンディングまで一気読み。
伏線もうまく回収されてすっきり。
読み応えたっぷりでとっても面白かった!!
この作品、物語だけでなくキャラクターが凄く魅力的なんですよね~
主人公ネッドやヴェリティはもちろん、ジーヴスになり切るダンワージー先生の助手フィンチがお気に入り。
あとレディ・シュラプネルも強烈で忘れられない存在。
トシーとその家族や執事のベイン、テレンスとペディック教授などヴィクトリア朝の人々もいいキャラしてる。
ネッドがテレンスたちと別れるシーンはなんだかちょっぴり寂しくなっちゃいました。
それから「ボート」と同じく動物たちがめちゃくちゃカワイイ!!
繊細なブルドック犬シリルのなんとも愛らしいこと。
トシーの「かあいいジュジュ」こと猫のプリンセス・アージュマンドもいい味出してる。
カワイイ顔して主人公たちを思いっきり振り回しちゃう所が面白かったです。
SF的要素よりキャラで読ませる小説なので、SF苦手って人にもとっつきやすい作品だと思うな。
コニー・ウィリスの他の作品も読んでみたい。
アメリカの女性SF作家によるイギリスを舞台にしたユニークでユーモラスなSF小説です。
レディ・シュラプネルから“主教の鳥株”なるものを探せと命ぜられた主人公ネッドが、いろいろあって19世紀ヴィクトリア朝時代のイギリスに派遣され、歴史の流れを元に戻すために四苦八苦する...というのが簡単なあらすじ。
戦時下のイギリスから始まる序盤はどういう物語なのかよく分からなくてややとっつきにくいんだけど、舞台がヴィクトリア朝に移ってからはキャラクターの魅力もあってどんどんと引き込まれていく。
のんびりとしたペースでユーモアたっぷりに進む前半。
「ボートの三人男」よろしくネッドが偶然出会ったテレンス&愛犬シリル&ぺディック教授と共に河下りをすることになったり、旅の途中に実際に彼らと出会うシーンがあったり。
「ボート~」を読んでなくても十分面白いけど、読んでいるとさらに楽しめると思う。
そしてネッドがレディ・シュラプネルのご先祖様トシーと出会うあたりから物語は少しづつ加速。
ネッドやヴェリティは歴史の流れを元に戻そうと躍起になるんだけど、事態はさらに混乱を極めていく。
トシーの運命の相手は見つからず、“主教の鳥株”の行方もさっぱりつかめないまま。
どうなるのだろうと思い始めたその後に待っているのは怒涛の展開。
大団円のエンディングまで一気読み。
伏線もうまく回収されてすっきり。
読み応えたっぷりでとっても面白かった!!
この作品、物語だけでなくキャラクターが凄く魅力的なんですよね~
主人公ネッドやヴェリティはもちろん、ジーヴスになり切るダンワージー先生の助手フィンチがお気に入り。
あとレディ・シュラプネルも強烈で忘れられない存在。
トシーとその家族や執事のベイン、テレンスとペディック教授などヴィクトリア朝の人々もいいキャラしてる。
ネッドがテレンスたちと別れるシーンはなんだかちょっぴり寂しくなっちゃいました。
それから「ボート」と同じく動物たちがめちゃくちゃカワイイ!!
繊細なブルドック犬シリルのなんとも愛らしいこと。
トシーの「かあいいジュジュ」こと猫のプリンセス・アージュマンドもいい味出してる。
カワイイ顔して主人公たちを思いっきり振り回しちゃう所が面白かったです。
SF的要素よりキャラで読ませる小説なので、SF苦手って人にもとっつきやすい作品だと思うな。
コニー・ウィリスの他の作品も読んでみたい。
犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)
- 作者: コニー・ウィリス
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/04/28
- メディア: 文庫
犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-7)
- 作者: コニー・ウィリス
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/04/28
- メディア: 文庫
「ボートの三人男 犬は勘定に入れません」ジェローム・K・ジェローム著 [本&音楽]
「ジーヴス」以外に面白いユーモア小説はないかなぁと探して見つけたのがこれ。
ジェローム・K・ジェロームという19世紀の英国人作家が自身の体験を基に著したユーモア小説。
三人の英国紳士が犬と共に、ボートでテムズ河を旅するというシンプルな物語。
男三人のお気楽旅がユーモアたっぷりに綴られています。
ハリスの迷路の話や、白鳥と格闘する話、ジョージのバンジョーなどなど、彼らの旅の様子や数々の挿話がとにかく可笑しくて楽しい♪
そしてそれだけじゃなく、英国の歴史や観光案内なども一緒に語られるたりしちゃうのも興味深い。
ヘンリー8世とアンが出てきたり最近イギリスの歴史物にちょいはまってるので、そこらへんもかなり楽しめた。
そして可愛いけれど喧嘩っ早いフォックステリア犬モンモランシーがめちゃくちゃいい味出してます。
湯沸しと格闘するモンモランシー可愛すぎ!
彼らの作り出す雰囲気がとっても心地よくって面白くって何度も何度も読み返したくなるそんな小説でした。
ジェローム・K・ジェロームという19世紀の英国人作家が自身の体験を基に著したユーモア小説。
三人の英国紳士が犬と共に、ボートでテムズ河を旅するというシンプルな物語。
男三人のお気楽旅がユーモアたっぷりに綴られています。
ハリスの迷路の話や、白鳥と格闘する話、ジョージのバンジョーなどなど、彼らの旅の様子や数々の挿話がとにかく可笑しくて楽しい♪
そしてそれだけじゃなく、英国の歴史や観光案内なども一緒に語られるたりしちゃうのも興味深い。
ヘンリー8世とアンが出てきたり最近イギリスの歴史物にちょいはまってるので、そこらへんもかなり楽しめた。
そして可愛いけれど喧嘩っ早いフォックステリア犬モンモランシーがめちゃくちゃいい味出してます。
湯沸しと格闘するモンモランシー可愛すぎ!
彼らの作り出す雰囲気がとっても心地よくって面白くって何度も何度も読み返したくなるそんな小説でした。
ジェイン・オースティンの長編6冊 [本&音楽]
ここのとこジェイン・オースティンがマイブーム。
去年『ジェイン・オースティンの読書会』を見た後、未読だった作品を読み始め最近全部読み終わりました!
どの作品も基本は恋愛話。
ヒロインが紆余曲折を経て幸せな結婚にたどり着くまでが描かれてます。
この手の恋愛物って苦手でめったに読むことないんだけど、オースティンの作品はなぜか好き。
ただ恋愛を描いているのじゃなく、人の心理や人間関係が見事に描かれているから、どんだけ時が経っても(200年以上たってる)色あせないし、誰もが楽しめる作品になってるんだよね。
物語の展開のさせ方も絶妙で、映画やドラマで内容知ってても、結末分かってても、一旦読み出したら止められなくなってしまうのです。
そして長編6冊のヒロインがどれも違ったタイプの人物像だっていうのも面白いところ。
だから作品によってはヒロインに共感出来なかったりもするんだけど、それでも脇役が個性的で面白い(滑稽なキャラが多い)から問題なく楽しめてしまいます。
それぞれの作品の感想を。。(一応好きな順で)
「高慢と偏見」
基本って感じだけどやっぱりこれが一番好き。
しっかりと自分の意見を持ったエリザベスと、プライド高いけど実は誠実なダーシー。
この2人、キャラ的にも組み合わせ的にもとっても魅力的なんですよね~
ドラマ見てから読んだので、ダーシーは頭の中でどうしてもコリン・ファースの顔が浮かんできてしまいます。
「エマ」
これもかなり好き。
エマは美人で頭も良いけどわがままな部分もあるお嬢様。
縁結びが趣味で、思い込みと勘違いとで周りの人たちに迷惑をかけまくるという欠点の多いキャラ。
でもちゃんと反省して徐々に成長していくので最後には共感できちゃいます。
唯一エマにハッキリ物を言うナイトリー氏が最後エマに告白するシーンが素敵です。
作品としても明るめのタッチで描かれてるのでとっても読みやすい。
「分別と多感」
アン・リーによる映画版が好きなんだけど、この原作も凄く良かった。
“分別”のエレノアにめっちゃ感情移入しちゃいます。
だから“多感”のマリアンヌにはちとイライラさせられたけど。
切ない分ハッピーエンドが凄く良かった~って思える作品です。
「ノーサンガー・アビー」
オースティン作品の中でコメディ色の一番強い作品。
主人公キャサリンの明るくて素直でちょっとおっちょこちょいなところがカワイイ。
ノーサンガー・アビーでの妄想・勘違いの数々が笑えます。
相手役ヘンリーのキャラもちょっと風変わりなインテリ男子って感じで好きだな。
「説得」
晩年にかかれた作品なので地味な印象。
アンのキャラは嫌いじゃないけど落ち着きすぎていて共感とまではいかない。
ウェントワース大佐(←ウェントワース・ミラーの名前はこれが由来らしい)は最初自信たっぷりなキャラであまり好きになれないんだけど、ある事件から変わっていく後半は素敵です。
「マンスフィールド・パーク」
ヒロインのファニーがあまりに優等生的キャラで最初から最後まで好きになれなかった。
おどおどしてるくせに頭の中でみんなにダメだしてるところにイラっとくる。
相手役エドマンドも似たようなキャラで苦手。
そしてそんな2人よりもクロフォード兄妹の方が魅力的に感じてしまう。
もちろん彼らはかなり欠点のあるキャラなんだけどそれが逆に人間的で、読後印象に残るのはこの2人なんだよね。
去年『ジェイン・オースティンの読書会』を見た後、未読だった作品を読み始め最近全部読み終わりました!
どの作品も基本は恋愛話。
ヒロインが紆余曲折を経て幸せな結婚にたどり着くまでが描かれてます。
この手の恋愛物って苦手でめったに読むことないんだけど、オースティンの作品はなぜか好き。
ただ恋愛を描いているのじゃなく、人の心理や人間関係が見事に描かれているから、どんだけ時が経っても(200年以上たってる)色あせないし、誰もが楽しめる作品になってるんだよね。
物語の展開のさせ方も絶妙で、映画やドラマで内容知ってても、結末分かってても、一旦読み出したら止められなくなってしまうのです。
そして長編6冊のヒロインがどれも違ったタイプの人物像だっていうのも面白いところ。
だから作品によってはヒロインに共感出来なかったりもするんだけど、それでも脇役が個性的で面白い(滑稽なキャラが多い)から問題なく楽しめてしまいます。
それぞれの作品の感想を。。(一応好きな順で)
「高慢と偏見」
基本って感じだけどやっぱりこれが一番好き。
しっかりと自分の意見を持ったエリザベスと、プライド高いけど実は誠実なダーシー。
この2人、キャラ的にも組み合わせ的にもとっても魅力的なんですよね~
ドラマ見てから読んだので、ダーシーは頭の中でどうしてもコリン・ファースの顔が浮かんできてしまいます。
「エマ」
これもかなり好き。
エマは美人で頭も良いけどわがままな部分もあるお嬢様。
縁結びが趣味で、思い込みと勘違いとで周りの人たちに迷惑をかけまくるという欠点の多いキャラ。
でもちゃんと反省して徐々に成長していくので最後には共感できちゃいます。
唯一エマにハッキリ物を言うナイトリー氏が最後エマに告白するシーンが素敵です。
作品としても明るめのタッチで描かれてるのでとっても読みやすい。
「分別と多感」
アン・リーによる映画版が好きなんだけど、この原作も凄く良かった。
“分別”のエレノアにめっちゃ感情移入しちゃいます。
だから“多感”のマリアンヌにはちとイライラさせられたけど。
切ない分ハッピーエンドが凄く良かった~って思える作品です。
「ノーサンガー・アビー」
オースティン作品の中でコメディ色の一番強い作品。
主人公キャサリンの明るくて素直でちょっとおっちょこちょいなところがカワイイ。
ノーサンガー・アビーでの妄想・勘違いの数々が笑えます。
相手役ヘンリーのキャラもちょっと風変わりなインテリ男子って感じで好きだな。
「説得」
晩年にかかれた作品なので地味な印象。
アンのキャラは嫌いじゃないけど落ち着きすぎていて共感とまではいかない。
ウェントワース大佐(←ウェントワース・ミラーの名前はこれが由来らしい)は最初自信たっぷりなキャラであまり好きになれないんだけど、ある事件から変わっていく後半は素敵です。
「マンスフィールド・パーク」
ヒロインのファニーがあまりに優等生的キャラで最初から最後まで好きになれなかった。
おどおどしてるくせに頭の中でみんなにダメだしてるところにイラっとくる。
相手役エドマンドも似たようなキャラで苦手。
そしてそんな2人よりもクロフォード兄妹の方が魅力的に感じてしまう。
もちろん彼らはかなり欠点のあるキャラなんだけどそれが逆に人間的で、読後印象に残るのはこの2人なんだよね。
Narrow Stairs / Death Cab For Cutie [本&音楽]
デスキャブの3年ぶりの最新アルバム「NARROW STAIRS」。
1STシングルの“I Will Possess Your Heart”はAMERICAN ANALOG SETっぽいイントロの長い曲でアルバムどうなってるんだろって思ったけど、基本的にはこれまでとそれほど大きくは変わってなくって一安心。
前作よりも少しロックバンドっぽさが強めな感じにはなってるかな。
そんでベンの作るメロディはやっぱり凄くイイ!!
めちゃ美しくて切ない。
声も相変わらず優しくてグッと来るし、悲しげで暗めなベンの書く歌詞も凄く好きです。
お気に入りは4曲目の“Cath...”と8曲目“Your New Twin Sized Bed”。
そしてアルバムとしての流れやまとまりもめちゃくちゃ良い。
あまりにさらっと聴けちゃうので最初はちょい物足りないさを感じてしまったぐらい。
でもその分何回聴いても聴き飽きず、5月末に購入してから今もまだ何度もリピートしちゃってます。
あと、このアルバムなんと全米チャートで1位を取っちゃったんですね!
私が最初に彼らを知った時(2ndアルバムの頃)はアメリカでもたぶん一部の人しか知らないって存在だったのに。
なんだかちょっと感慨深い。
でも順位だとか関係なく彼らはこれからも良質なアルバムを出し続けてくれるんじゃないかな。
1STシングルの“I Will Possess Your Heart”はAMERICAN ANALOG SETっぽいイントロの長い曲でアルバムどうなってるんだろって思ったけど、基本的にはこれまでとそれほど大きくは変わってなくって一安心。
前作よりも少しロックバンドっぽさが強めな感じにはなってるかな。
そんでベンの作るメロディはやっぱり凄くイイ!!
めちゃ美しくて切ない。
声も相変わらず優しくてグッと来るし、悲しげで暗めなベンの書く歌詞も凄く好きです。
お気に入りは4曲目の“Cath...”と8曲目“Your New Twin Sized Bed”。
そしてアルバムとしての流れやまとまりもめちゃくちゃ良い。
あまりにさらっと聴けちゃうので最初はちょい物足りないさを感じてしまったぐらい。
でもその分何回聴いても聴き飽きず、5月末に購入してから今もまだ何度もリピートしちゃってます。
あと、このアルバムなんと全米チャートで1位を取っちゃったんですね!
私が最初に彼らを知った時(2ndアルバムの頃)はアメリカでもたぶん一部の人しか知らないって存在だったのに。
なんだかちょっと感慨深い。
でも順位だとか関係なく彼らはこれからも良質なアルバムを出し続けてくれるんじゃないかな。
「ジーヴスと朝のよろこび」P・G・ウッドハウス著 [本&音楽]
ジーヴスシリーズ第7弾!
短編「ジーヴス登場」に出てきた横顔美人のフローレンス・クレイがふたたび登場。
ついでに弟のエドウィンまで。
この2人が出てくることでバーティに災難がふりかかるのは当然のこと。
さらにフローレンスの婚約者チーズライトやら、作家ボコとノビーの恋騒動などが絡んでいつもどおり事態はかなりこんがらがっていきます。
考えてみるとバーティが困難に陥ったのはある意味ジーヴス(釣りとスピノザ)のせいなのに、そのジーヴスが今回あんまり活躍してない!
いろいろ提案するも裏目に出たり。
結局事態は自然の成り行きで収まったって感じだったなぁ。
それはそれでいつもとは違って面白かったけどね。
次回はジーヴスの大活躍を期待!
短編「ジーヴス登場」に出てきた横顔美人のフローレンス・クレイがふたたび登場。
ついでに弟のエドウィンまで。
この2人が出てくることでバーティに災難がふりかかるのは当然のこと。
さらにフローレンスの婚約者チーズライトやら、作家ボコとノビーの恋騒動などが絡んでいつもどおり事態はかなりこんがらがっていきます。
考えてみるとバーティが困難に陥ったのはある意味ジーヴス(釣りとスピノザ)のせいなのに、そのジーヴスが今回あんまり活躍してない!
いろいろ提案するも裏目に出たり。
結局事態は自然の成り行きで収まったって感じだったなぁ。
それはそれでいつもとは違って面白かったけどね。
次回はジーヴスの大活躍を期待!
19 / ADELE [本&音楽]
WOWOWで放送してたBRITS AWARD 2008を見てちょっと気になったADELE(アデル)という女性アーティストのデビューアルバムを買ってみました。
私の普段聞いてる音楽とはちょっと違うのだけれど、このアルバムすごく良い!
ロンドン出身のちょっとぽっちゃり系の19歳(もう20歳かも)の女性シンガー・ソング・ライター。
とても19歳とは思えないハスキーボイスがめちゃくちゃ魅力的。
エイミー・ワインハウスと声質とかちょっぴり似てるんだけど、あそこまでキャラの濃さがないから聴きやすいし、私はこちらの方が好きだなぁ。
それに上手いだけじゃなく曲によって様々に表情を変えてるし、ソウル、ポップ、ロック、ジャズなどいろんな要素が混ざり合ってて飽きがこない。
シングル曲である“Chasing Pavement”はじめ、いい曲ばかり。
かなりオススメです!!
私の普段聞いてる音楽とはちょっと違うのだけれど、このアルバムすごく良い!
ロンドン出身のちょっとぽっちゃり系の19歳(もう20歳かも)の女性シンガー・ソング・ライター。
とても19歳とは思えないハスキーボイスがめちゃくちゃ魅力的。
エイミー・ワインハウスと声質とかちょっぴり似てるんだけど、あそこまでキャラの濃さがないから聴きやすいし、私はこちらの方が好きだなぁ。
それに上手いだけじゃなく曲によって様々に表情を変えてるし、ソウル、ポップ、ロック、ジャズなどいろんな要素が混ざり合ってて飽きがこない。
シングル曲である“Chasing Pavement”はじめ、いい曲ばかり。
かなりオススメです!!
19 [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック3曲収録 / 国内盤] (XLCDJP313)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: XL RECORDINGS / BEAT RECORDS
- 発売日: 2017/04/07
- メディア: CD
「サンキュー、ジーヴス」P・G・ウッドハウス著 [本&音楽]
ちょいお久しぶりのウッドハウス・コレクション第6弾。
ジーヴス物の長編です。
今回はとうとうジーヴスがバーティの元を去って行っちゃいます!
バンジョレレを心置きなく練習するため田舎のコテージに滞在するバーティ。
だけど、やっぱりバーティの元には次々と騒動が起こっちゃうのだよねー
チャッフィーの恋騒動から、新しく雇った執事のダメっぷりなどなど、笑いどころ満載。
そしてジーヴス無しでバーティがどうなることかと思いきや、ジーヴスはチャッフィーの執事として登場。
結局、かいがいしくバーティの世話を焼いちゃうジーヴス。
最後にはジーブスの思い通り元鞘に納まっちゃいます。
結局やっぱりジーヴスはバーティがお気に入りなんだよね。
相変わらず笑いどころいっぱいで楽しめました!
もうすでにシリーズ第7&8弾、それからマリナー物やブランディングズ城物も出てるのだけれど、気長にちょっとづつ読んでいこう♪
ジーヴス物の長編です。
今回はとうとうジーヴスがバーティの元を去って行っちゃいます!
バンジョレレを心置きなく練習するため田舎のコテージに滞在するバーティ。
だけど、やっぱりバーティの元には次々と騒動が起こっちゃうのだよねー
チャッフィーの恋騒動から、新しく雇った執事のダメっぷりなどなど、笑いどころ満載。
そしてジーヴス無しでバーティがどうなることかと思いきや、ジーヴスはチャッフィーの執事として登場。
結局、かいがいしくバーティの世話を焼いちゃうジーヴス。
最後にはジーブスの思い通り元鞘に納まっちゃいます。
結局やっぱりジーヴスはバーティがお気に入りなんだよね。
相変わらず笑いどころいっぱいで楽しめました!
もうすでにシリーズ第7&8弾、それからマリナー物やブランディングズ城物も出てるのだけれど、気長にちょっとづつ読んでいこう♪
「贖罪」イアン・マキューアン著 [本&音楽]
「愛の続き」に続いてイアン・マキューアンの小説。
GW頃公開されるらしい映画『つぐない』の原作です。
前から気になってたんだけど、映画公開にあわせて文庫化されたので読んでみました!
前半は13歳の少女ブライオニーが大きな罪を背負うことになってしまう嘘をつくまでの1日が語られる。
それもブライオニーの視点からだけではなく、多面的に、緻密かつ繊細に描かれていく。
じわじわと緊張感が高まり徐々に悲劇へと向かっていく、その構成が見事。
一転し後半はロビーの戦場での物語に。
戦争描写の凄まじさに圧倒される!
リアルで、まるで映像を見ているかのよう。
そして物語は成長し看護婦を目指すブライオニーの視点へ。
最後の最後で明かされるこの物語の持つ意味。
実験的でありながらも、小説としての面白さもしっかりとある。
読み返してさらにその巧さを実感。
物語の構成や展開の素晴らしさ、人物描写の的確さ。
文句なしの傑作です!!
あと、映画化についても少し。
予告編見る限りブライオニーの物語っていうより、セシーリアとロビーの悲恋の物語が中心って感じみたいだな。
この物語の構成からいって、このまま映画化するのは無理そうだものね。
でもそれはそれで良さそうだし、それにキーラ・ナイトレイ& ジェームズ・マカヴォイっていうキャスティングはばっちりだから楽しみだな~
GW頃公開されるらしい映画『つぐない』の原作です。
前から気になってたんだけど、映画公開にあわせて文庫化されたので読んでみました!
前半は13歳の少女ブライオニーが大きな罪を背負うことになってしまう嘘をつくまでの1日が語られる。
それもブライオニーの視点からだけではなく、多面的に、緻密かつ繊細に描かれていく。
じわじわと緊張感が高まり徐々に悲劇へと向かっていく、その構成が見事。
一転し後半はロビーの戦場での物語に。
戦争描写の凄まじさに圧倒される!
リアルで、まるで映像を見ているかのよう。
そして物語は成長し看護婦を目指すブライオニーの視点へ。
最後の最後で明かされるこの物語の持つ意味。
実験的でありながらも、小説としての面白さもしっかりとある。
読み返してさらにその巧さを実感。
物語の構成や展開の素晴らしさ、人物描写の的確さ。
文句なしの傑作です!!
あと、映画化についても少し。
予告編見る限りブライオニーの物語っていうより、セシーリアとロビーの悲恋の物語が中心って感じみたいだな。
この物語の構成からいって、このまま映画化するのは無理そうだものね。
でもそれはそれで良さそうだし、それにキーラ・ナイトレイ& ジェームズ・マカヴォイっていうキャスティングはばっちりだから楽しみだな~
タグ:イギリス文学 イアン・マキューアン
「愛の続き」イアン・マキューアン著 [本&音楽]
前から気になってたイギリスの作家イアン・マキューアンの小説。
翻訳者は『ジーヴスの事件簿』と一緒の人(小山太一氏)だったし、とても読みやすかったです。
物語のきっかけとなる気球事故の描写からしてとても上手い!
すっと物語に引き込まれて、どんどん読み進めたくなる。
そして、その後の展開も奇妙で恐ろしくて面白い!!
“執拗な愛”=“狂気”に徐々に追い詰められていく主人公ジョー。
そんなジョーや周囲の人々の感情の動きや変化が事細かにリアルに描かれていく。
とにかく心理描写の巧みさが光る作品。
久しぶり他の作品も読んでみたいと思える作家に出会いました。
それから、本の帯に書いてあって気づいたんですが、これって『Jの悲劇』(邦題が安っぽい)っていう映画の原作なんですね。
これを上手く映画化するのはすごく難しいと思うんだけど、どうなってるのか気になるな~
翻訳者は『ジーヴスの事件簿』と一緒の人(小山太一氏)だったし、とても読みやすかったです。
物語のきっかけとなる気球事故の描写からしてとても上手い!
すっと物語に引き込まれて、どんどん読み進めたくなる。
そして、その後の展開も奇妙で恐ろしくて面白い!!
“執拗な愛”=“狂気”に徐々に追い詰められていく主人公ジョー。
そんなジョーや周囲の人々の感情の動きや変化が事細かにリアルに描かれていく。
とにかく心理描写の巧みさが光る作品。
久しぶり他の作品も読んでみたいと思える作家に出会いました。
それから、本の帯に書いてあって気づいたんですが、これって『Jの悲劇』(邦題が安っぽい)っていう映画の原作なんですね。
これを上手く映画化するのはすごく難しいと思うんだけど、どうなってるのか気になるな~
タグ:イアン・マキューアン イギリス文学
「でかした、ジーヴス!」P・G・ウッドハウス [本&音楽]
久しぶりのジーヴス。
P.G.ウッドハウスのジーヴスシリーズ第5弾です~
一気に読むのはなんかもったいなかったのと、短編集ってこともあって、ちょっとづつ読んでたらけっこう時間かかっちゃいました。
もう第6弾(「サンキュー、ジーヴス」)出ちゃってるし。
でも時間はかかったけど、どのお話も期待を裏切らないオモシロさ。
今回も最高に楽しめました!
パターンは同じでもナゼか飽きがこない。
逆に読めば読むほど面白くなってくるのです。
それから、ドラマ版で先に知ってる話もけっこうあったなぁ。
読みながらバーティ=ヒュー・ローリー様のアホ顔が頭に浮かんできちゃいます~
「ジーヴスと歌また歌」のバーティとタッピーが歌うシーンなど、ドラマとあわせてより楽しめました♪
(ドラマと本はちょっと展開が違ってるんですけどね)
P.G.ウッドハウスのジーヴスシリーズ第5弾です~
一気に読むのはなんかもったいなかったのと、短編集ってこともあって、ちょっとづつ読んでたらけっこう時間かかっちゃいました。
もう第6弾(「サンキュー、ジーヴス」)出ちゃってるし。
でも時間はかかったけど、どのお話も期待を裏切らないオモシロさ。
今回も最高に楽しめました!
パターンは同じでもナゼか飽きがこない。
逆に読めば読むほど面白くなってくるのです。
それから、ドラマ版で先に知ってる話もけっこうあったなぁ。
読みながらバーティ=ヒュー・ローリー様のアホ顔が頭に浮かんできちゃいます~
「ジーヴスと歌また歌」のバーティとタッピーが歌うシーンなど、ドラマとあわせてより楽しめました♪
(ドラマと本はちょっと展開が違ってるんですけどね)
「ウースター家の掟」P・G・ウッドハウス [本&音楽]
「よしきた、ジーヴス」に続いてのジーヴス物の長編。
めちゃくちゃ面白かった♪
ダリア叔母さんなどのおなじみのメンバーから、“黒ショーツ党”党首ロデリック・スポードなんていう超濃い新キャラまでが繰り広げるドタバタ劇。
トム伯父さんのウシ型クリーマーをめぐる騒動にガッシー&マデラインの婚約騒動と茶革の手帳の騒動、それにステッフィーとハロルド・ピンカーの婚約騒動に警官のヘルメットの事件などなど。
いつにもまして様々な事件がこんがらがっておこっていく。
そして、関係ないのにそれに巻き込まれていく相変わらずお人好しのバーティ。
(ステッフィー嬢にとんでもないことをされても、彼女の幸せを願うバーティは本当にいい奴!)
そして毎度の事ながら冴えてるジーヴスの脳細胞。
(「よしきた~」と違って全編で活躍してるのが嬉しい)
もちろん、最後はすべてが上手い具合に収まるところ収まっていく。
念願のご主人様との世界一周クルーズの夢もしっかり叶えちゃってるしね~
さすが、ジーヴス!!
めちゃくちゃ面白かった♪
ダリア叔母さんなどのおなじみのメンバーから、“黒ショーツ党”党首ロデリック・スポードなんていう超濃い新キャラまでが繰り広げるドタバタ劇。
トム伯父さんのウシ型クリーマーをめぐる騒動にガッシー&マデラインの婚約騒動と茶革の手帳の騒動、それにステッフィーとハロルド・ピンカーの婚約騒動に警官のヘルメットの事件などなど。
いつにもまして様々な事件がこんがらがっておこっていく。
そして、関係ないのにそれに巻き込まれていく相変わらずお人好しのバーティ。
(ステッフィー嬢にとんでもないことをされても、彼女の幸せを願うバーティは本当にいい奴!)
そして毎度の事ながら冴えてるジーヴスの脳細胞。
(「よしきた~」と違って全編で活躍してるのが嬉しい)
もちろん、最後はすべてが上手い具合に収まるところ収まっていく。
念願のご主人様との世界一周クルーズの夢もしっかり叶えちゃってるしね~
さすが、ジーヴス!!