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海外ドラマ「Bleak House/ブリーク・ハウス(荒涼館)」(2005年イギリス) [英ドラマ&TV]

英BBCによるディケンズの小説(日本でのタイトルは「荒涼館」)のドラマ化(全8話)。

複数の遺言状があるために訴訟が泥沼化している「ジャーンダイス訴訟」を巡るお話。
荒涼館の持ち主であるジョン・ジャーンダイスが相続の被後見人であるリチャードとエイダ、エイダの世話役エスターの3人を迎え入れたところから物語が始まります。

いきなり訴訟のシーンでなんか重苦しい雰囲気だし、物語も良くわからないし、登場人物も多いしで最初は入り込みにくかったんだけど、人間関係が把握できた3話目あたりからどんどん面白くなってきた。

ジャーンダイス訴訟とエスターの出生の秘密、そしてそれに絡んで起こる殺人事件など様々な謎に、複雑な人間関係とロマンス。
ディケンズの作品の中でかなりミステリ色強めな作品だってこともあり、予想以上にいろんな出来事が同時進行的に描かれていて続きがすごく気になる。
最終的にミステリとしての意外性はそれほど無いのだけれどキャラの魅力もあって楽しめました。

登場人物はメインから脇役まで、善人も悪人もそれぞれ魅力的だし、演じてる役者さんも上手い。
エスター役はドラマのヒロインとは思えない地味な女優さん(アンナ・マクスウェル・マーティン)なんだけど、でも好感のもてる雰囲気が役柄にぴったり。
そして意外だったのがXファイルで有名なジリアン・アンダーソンが出てること。
アメリカ人だし、こういう文芸ドラマのイメージ全然無かったんだけど、これが意外とハマッてた。
知られてはいけない秘密の過去を持ったデッドロック夫人役という薄幸なキャラを見事に演じていました。

脇で一番印象に残ったのはエスターに一目ぼれするガッピー。
なんともいえないいいキャラしてます。独特なしゃべり方もなんかツボ。
この前『ペネロピ』をなんとなく見てたら、ガッピー(バーン・ゴーマン)出ててびっくりでした。

タルキングホーン(チャールズ・ダンス)やスモールウィード(フィル・デイヴィス)の嫌な奴っぷりも最高だったし、ジャーンダイス氏(デニス・ローソン)の善人っぷりも良かった。
それからエイダ役のキャリー・マリガンがめっちゃ初々しい。
あと「虚栄の市」でロードン役やってたナサニエル・パーカーがすんごい気持ち悪い役やってたのも印象的でした。





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