海外ドラマ「主任警部モース」＆「ルイス警部」

ちょうど「新米刑事モース」の新しいのをWOWOWで放送してたんで、そのオリジナルと言える「主任警部モース」とスピンオフの「ルイス警部」の感想アップしときます。

まずは「Inspector Morse／主任警部モース」
原作のモースシリーズが好きだったんで昔一度見たことあったんだけど、その時はあまりの映像の古さに入り込めず途中で断念しちゃったんだよね。
でも今回はリマスター版でそこそこ映像綺麗になってたので大丈夫だった。
全部で３３話もあるので途中何本か見逃しちゃってる気がするけど、一応最後まで見ました。

かなり昔の作品（1987年～）なのでやや古臭さは感じるし、モースはけっこう思い込みや決めつけで捜査しちゃうんで、推理のスマートさには欠けるけど、そこが逆に面白かったりする。
インテリで、気難しくて、偏屈な性格なのに嫌いになれない、そんなモースのキャラがやっぱりすごく魅力的なんだよね。
演じてるジョン・ソウさんがすでに亡くなられてるのがすごく残念だな。

それにしても「ウッドストック行最終バス」とか「ジェリコ街の女」とか読んでたけど、内容ほとんど忘れてたよ。
ただテレビ向けにするためか原作とは微妙に内容変えてあった気がする。

それからゲストでイギリスのドラマ＆映画で良く見る人たちがけっこう出てくるのも嬉しい。
みんなやっぱり凄く若いから新鮮。
中にはショーン・ビーン、ジム・ブロードベント、スティーヴン・マッキントッシュ、フィル・デイヴィスが揃って出てる回なんかもあってちょっとびっくりした。
監督や脚本もアンソニー・ミンゲラとか、ジョン・マッデンとか、ダニー・ボイルとかがやってて超豪華です。

あと「新米刑事～」を見てると、監察医のマックスが出てきたり、1話に出てくるモースの大学時代の友人が「主任警部～」の中のある事件で出てきたりとか、両方見てると繋がる部分があったりしてさらに楽しめます。

そしてモースと言えば相棒ルイスも重要だよね。
原作でも肩入れするのはやっぱりルイスだったもんな。
このドラマのルイスもめっちゃいい人で、モースにどんなに振り回されても忠実な部下であり友人でいてくれる、この２人の関係が凄く良いです。
演じてるケヴィン・ウェイトリーさん、良い人オーラが出ててルイス役にピッタリです。

そんなルイスはやっぱり人気があったみたいで、モースが終わって数年後ルイス主人公でスピンオフが作られました。
「Lewis／オックスフォードミステリー ルイス警部」というタイトルでミスチャンでは今のとこＳ３まで放送されてる。

モース亡き後、ルイスは奥さんまでひき逃げ事故で亡くしちゃったという設定。
なので「モース」のころより、ちょっぴりやさぐれた感じ。
でもやっぱり基本は良い人。
そんなルイスの部下となるのが元神学生という異色の経歴のハサウェイ刑事。
インテリでクールだけど時折面白いことをつぶやくちょっと不思議なキャラ。
演じてるのは俳優一家の出のローレンス・フォックスなんだけど、ひょろ長くてぬぼっとしてて何考えてるんだかわからない感じが興味深くて魅力的です。
内容的には徐々にルイスとハサウェイとの間に信頼関係が出来てくるのが良い。
モース＆ルイスの関係と似てるようで微妙に違ってるのが面白いんだな。
モースの推理で迷走する「主任警部～」と比べると、イギリスのサスペンス物の王道って感じだけどルイス＆ハサウェイのコンビの魅力もあって楽しめます。
イギリスではすでにＳ８まで放送されてるらしいので、続きも放送してほしいなぁ。

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