映画『ウィズネイルと僕』（1987年イギリス）

原題：Withnail and I

２人の売れない役者の青春の終わりを描いたブルース・ロビンソン監督の半自伝的作品。

この作品、欧米ではカルト的人気があるらしい。
ただ、日本ではソフト化されてなくて見る手段がなかったんだよね。
今年東京の映画館の閉鎖に伴いリバイバル上映され、地方でも上映してくれたのでようやく見ることできました。

冒頭、若い男２人が酒と薬やってどうしようもない日々を送ってるのを見て、ここから破滅に向かう系かなって思ったら、意外なことに中盤あたりからは完全にコメディだった。

ヤク中２人のダメダメな田舎暮らしが可笑しい。
普段は俺様な"ウィズネイル"が密猟者に怯えて"僕"のベッドに入り込もうとしたり、"僕"がモンティ叔父さんに襲われるシーンとか笑える。

そして"僕"が旅立ちウィズネイルが取り残されるほろ苦いラストも好きだな。

ウィズネイル役のリチャード・Ｅ・グラントはこれがデビュー作なんだねぇ。
ダメ男なんだけど何故か憎めないし、ツイードのロングコートも超似合ってて素敵。

"僕"役は「ルーサー」とか英ドラマでちくちょく見るポール・マッガンだった。
くるくる天パな髪型にメガネがなんだか小動物っぽくてカワイイ。

そしてモンティ叔父さん役リチャード・グリフィスも凄く面白いキャラだった。

英国らしい映画を求めてる方にはかなりオススメの作品です。

ウィズネイルと僕 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
• メディア: Blu-ray

タグ：イギリス映画 2014年映画館 ブルース・ロビンソン リチャード・Ｅ・グラント ポール・マッガン リチャード・グリフィス