映画『最強のふたり』（2011年フランス）

原題：INTOUCHABLES/UNTOUCHABLE

首から下が麻痺し車椅子で生活している大富豪と介護者として雇われたスラム出身の青年が友情を結ぶ実話を基にしたヒューマン・コメディ。
監督はエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュ。

この手の題材の映画ってやたらとお涙頂戴だったり、やたらと説教くさくなったりすることが多いけど、この作品は押し付けがましくない描き方で好感。

とにかくドリスのキャラが良いんだな。（オマール・シーの演技が絶妙）
フィリップに対して障害者であるとか、雇い主であるとか、そんなことは全然気にせずブラックジョークを連発したり。
たぶん彼としては他の人に対するのと同じように普通に接してるんだろうけど、実際はその普通っていうのが難しい。
それを自然と出来てしまうドリスは良い意味で単純なんだよね。
ちょっと粗暴だけど根は明るくていい奴で、フィリップはそんなドリスの明るさに感化され人生を前向きに楽しもうとする。
そしてドリスもまたフィリップの介護をすることで責任感や思いやりを学んでいく。
この２人が出会ったのはまさに運命。
お互いが影響を与えながら友情を育んでいく過程がユーモアを交えて描かれていて良かった。
笑えてちょっぴり心温まる良作。
音楽の使い方も最高です。

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タグ：フランス映画 2013年映画館 オマール・シー