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映画『マリリン 7日間の恋』(2011年イギリス=アメリカ) [映画]

原題:MY WEEK WITH MARILYN

マリリン・モンローが撮影でイギリスに赴いた際の知られざるエピソードを映画化した作品。
監督はサイモン・カーティス、主演にミシェル・ウィリアムス。

ローレンス・オリヴィエが監督&主演を務める映画『王子と踊子』の撮影のためにロンドンを訪れたマリリン・モンローの秘められた恋が描かれます。

でも恋が描かれるのは映画の後半、前半は『王子と踊子』の撮影現場の混乱ぶりが描かれていく。
大歓迎で迎え入れられたものの、プレッシャーに押しつぶされそうになるマリリン。
演技方法でオリヴィエともめ、夫であるアーサー・ミラーとの関係も上手くいかない中どんどんと不安定になり遅刻を繰り返す。
そんなマリリンの我侭にも見える行動に苛立ちながらも、時折ハッとするような演技をする彼女の才能に魅了されるオリヴィエ。
第3者である青年コリンの目を通して、マリリンの女優としての魅力、一人の女性としての弱さや脆さが伝わってくる。
映画制作の裏話的な側面があるのも面白かった。

そして後半、徐々にストーリーは儚い恋の物語になっていく。
追い詰められ孤独になったマリリンは、唯一自分の味方だと思えるコリンと親しくなっていく。
振り回されながらも彼女の魅力に夢中になっていくコリン。
マリリンにとっては寂しさを紛らわすための気まぐれだったのかもしれないけれど、2人は一瞬恋に落ち夢のような時を過ごす。
もちろんその夢はすぐに覚めてしまうのだけれど、だからこそ美しいんだよね。
切なく、でも爽やかな結末なのが良かったです。

それにしてもミシェル・ウィリアムスにマリリン・モンローのイメージなんて微塵もなかったのに、この作品の中ではちゃんとマリリンになっててびっくり。
もちろんメイク等で見かけ的にも似せてるんだけど、それ以上にスターとしての華やかさ、その一方で見せる内面の繊細さや脆さを見事に表現していて素晴らしかった。

そしてミシェルの脇を固める俳優たちも素晴らしい。
コリン役エディ・レッドメイン、普通の青年(かつ裕福な家の出)っていう役どころがハマってました。
オリヴィエ役ケネス・ブラナーも納得の配役。
最近ブラナーといえば“ヴァランダー”だけど、こういう役が本職って感じだもんね。
抑制の効いた渋い演技がさすがって感じでした。
他にもジュディ・ デンチにドミニク・クーパー、「ハリポタ」のエマ・ワトソンなど豪華かつ堅実な顔ぶれで安心して見られました。


マリリン 7日間の恋 [Blu-ray]

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