映画『パンと植木鉢』（1996年イラン=フランス）

原題：UN INSTANT D'INNOCENCE / BREAD AND FLOWER

イランではキアロスタミよりも有名な巨匠モフセン・マフマルバフの作品です。

映画監督のマフマルバフは１７歳の時にゲリラ活動に身を投じ、警官を刺して逮捕された経験を持つ。
２０年後のある日、その刺された警官が俳優になりたいと監督の家を訪れてきた。
当時の事件を映画化しようと考えた監督はオーディションを開き俳優を選んでいくが．．．

マフマルバフ監督作の中で一番好きな作品！

実際にマフマルバフ監督は１７歳の時に投獄された経験があるそうで、これは半分実話。
でもどこまでが本当の話でどこまでが作られたものかは分からず、時間軸をずらした構成とも相まってとっても不思議な雰囲気の作品になっています。

監督班と警官班の二手に分かれて進む映画撮影。
両者が微妙に交差しながら緊張感たっぷりに進んでいく。
そんな中にもちょこっとユーモアがあったりするのもいい感じ。
警官役の俳優のキャラクターがめちゃいいっ！
あのインパクトありすぎな顔が最高！！
映像もイランの街中の風景を映してるだけなのに妙に美しいんだなぁ。
そして唐突ながらも味わい深いラストシーン、素晴らしすぎます！！

パンと植木鉢 [DVD]

• 出版社/メーカー: ブロードウェイ
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