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映画『アメリカン・ビューティー』(1999年アメリカ) [映画]

原題:AMERICAN BEAUTY

アカデミー賞で主要5部門を受賞した作品。
監督はこれが初監督となるサム・メンデス。

ものすごくシニカルな視線で語られる家族の物語。
ハリウッドでもこういうの作れるんだなー
監督がイギリス人だってのもあるかな。
脚本がとても良く出来ていて最後まで飽きさせません。

前半は家族の崩壊をブラック・コメディな趣きで描いてあって笑える!
それまで自分を取り繕って生きてきたレスターが娘の友人に恋してしまったことによって本音をさらけ出し壊れていく様が面白い。
それを機に彼の家族そして隣家の家族までも崩壊していく。
可笑しくてでもなんだか物悲しい。
エンディングにかかるエリオット・スミスによる“BECAUSE”(ビートルズのカバー)が切ないなー

それにしてもレスターを演じるケビン・スペイシー最高!
ダメオヤジなんだけど最後にはなんか共感できる部分もあって、この役は彼じゃなかったらダメだっただろうなぁって思う。
競演のアネット・ベニング、クリス・クーパー、そして若手3人(ソーラ・バーチ、ウェス・ベントレー、ミーナ・スヴァーリ)の演技も素晴らしい。

映像の美しさや音楽の使い方もとても印象的でした。

賛否両論な映画だけど、私はかなり好きです。


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