映画『スウィング・キッズ』（1993年アメリカ）

原題：SWING KIDS

ナチズムが台頭して来る時代に、ドイツでアメリカのスウィングに憧れダンスホールで踊る若者達がいたという史実に基づいた青春映画。
『セイブ・ザ・ラストダンス』のトーマス・カーター監督のデビュー作。

◎ストーリー◎
１９３９年、ナチスの暗雲が広がるドイツ・ハンブルグにスウィング・ジャズの魅力に取り付かれた、若者達がいた。
ピーター、トーマス、アーヴィッドは若者達が軒並みＨＪ（ナチス青年団）に入団する中で“スウィング・キッズ”と名乗り、独自のライフスタイルを築いていた。
しかし、戦争の影は容赦なく彼らのそばにも近づいてくる．．．

◎感想◎
昔見て凄い印象に残っていた作品だったので、久しぶりに見てみました。

何が印象に残ったかというと全編を彩るスウィング・ジャズの名曲とダンス！
特にダンスシーンは圧巻です！！
めちゃ若いクリスチャン・ベイルがスーツをびしっと決めて踊る姿はカッコいい～

そこに戦時下でのドイツの若者たちの悲しい話が絡んできます。
スウィングで繋がれた友情が戦争によって壊されていくのがとても悲しい。
トーマスはナチズムに傾倒していき、アーヴィッドは内へとこもってしまう。
あの時代に自分の意思を貫き通すことがどんなに難しいことか。
主人公ピーターが迷いながらも最後にとった行動は切なく感動的でした。

ピーターを演じたロバート・ショーン・レナードの繊細な演技が良い。
トーマス役のベイルも好演していたと思う。

あとケネス・ブラナーが特別出演で出ていたり、ドラマＥＲのカーターことノア・ワイリーがちょっとヤな奴の役で出ていたりします。

ドイツが舞台だけど全編英語なのは残念。
でもアメリカのメジャー製作（これはディズニー作品）の青春映画としてはなかなか良く出来てると思います。

スウィング・キッズ -引き裂かれた青春- [DVD]

• 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• メディア: DVD

タグ：アメリカ映画 クリスチャン・ベイル ロバート・ショーン・レナード ケネス・ブラナー トーマス・カーター