映画『ブルージャスミン』（2013年アメリカ）

原題：BLUE JASMINE

ウディ・アレン監督がケイト・ブランシェットを主演に、ひとりの女性の転落人生を描いた作品。

すべてを失い、サンフランシスコにいる妹ジンジャーの元へやってきたジャスミン。
そんなジャスミンのセレブな過去と、落ちぶれた現在とを交互に描いていく。
落ちぶれてもプライドは高いまま虚栄心が強く、周りの人を見下し、嘘をつく。
そんなジャスミンの嫌な女、そして痛い女っぷりを、突き放して描いてあるから滑稽で笑える。
でも所々で彼女の弱さが見えるから、最後ボロボロな姿で独り言をつぶやくジャスミンは少し哀れでした。（ちょっと怖くもあったけど）

アカデミー賞を受賞したケイト・ブランシェットの演技は評判通り凄かったなぁ。
ジャスミンが徐々に壊れていく様をリアルに体現していて目が離せない。
彼女の演技だけでも見る価値ありです。

あとジャスミンの妹ジンジャーも印象的。
ジャスミンとは違うタイプだけど彼女もけっこう痛いキャラだと思う。
ただジャスミンと違ってジンジャーはちゃんと現実を見てるんだよね。
たとえ道を踏み外しても最後にはちゃんと元の道に戻れる逞しさにちょっと感心しちゃいました。
サリー・ホーキンスの演技もとても良かったです。

ブルージャスミンBlu-ray

• 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
• メディア: Blu-ray

タグ：2014年映画館 サリー・ホーキンス アメリカ映画 ウディ・アレン ケイト・ブランシェット