映画『イースタン・プロミス』（2007年イギリス=カナダ=アメリカ）

原題： EASTERN PROMISES

アカデミー賞主演男優賞にヴィゴ・モーテンセンがノミネートされていた作品。
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に続きデヴィッド・クロネンバーグ監督とヴィゴが再びタッグを組んだバイオレンス映画です。

クロネンバーグ作品ってどうも苦手だったんだけど、これはすっごく気に入ってしまった。
今までに比べるとこの監督お得意の“変態色”がちょっと薄め。
そこが生理的に受け付けなかった私にはちょうど良い按配になってた。

ストーリーはかなりシンプル。
ともすれば陳腐になっちゃいそうな話。
けれどそこはクロネンバーグ。
ヴィゴとナオミとヴァンサン、そしてロシアンマフィアのボス、それぞれの愛憎劇が濃密に描かれていてめちゃ見ごたえあり。（特にヴィゴ×ヴァンサンの描き方が秀逸）

そして何より主演のヴィゴ様がめちゃくちゃカッコイイ！
オールバッグに固めた髪でびしっとスーツを着こなし、脱ぐと全身タトゥー。
サウナでの全裸の格闘シーンはめちゃくちゃリアルで凄まじい！！
なんとも怪しい色気に充ちていてすっごく魅力的でした～

それからヴァンサン・カッセルが予想以上に良かった！
マフィアのアホ息子っていう役どころなんだけれど、父親やヴィゴとの複雑な感情、関係性を見事に演じています。

ナオミ・ワッツは意外に控えめな役どころだったけど、いい感じに抑えた演技を見せてくれてこれまた印象的でした。

イースタン・プロミス [DVD]

• 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
• メディア: DVD

タグ：2008年映画館 ヴィゴ・モーテンセン デヴィッド・クロネンバーグ ヴァンサン・カッセル ナオミ・ワッツ イギリス=カナダ=アメリカ映画