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映画『日の名残り』(1993年イギリス) [映画]

原題:Remains of the Day

監督ジェームズ・アイヴォリー、製作イスマイル・マーチャントのコンビが日系イギリス人の作家カズオ・イシグロのブッカー賞受賞作を映画化。

ジーヴス読むまで私の中の執事のイメージはこの映画のスティーヴンス(アンソニー・ホプキンス)でした。
腹黒ジーヴスとは違って、あまりにもご主人様に忠実でありすぎてしまった執事の話。

感情を押し殺し、あらゆる想いをすべて心に秘め、執事という仕事に全てを捧げる男スティーブンス。
そして、そんな男に好意を寄せる女中頭のケントン。
ケントンはスティーブンスを想いながらも、自分の気持ちを伝えることもできないままに彼の元を去っていく。

気持ちを押し隠していることさえ認められず、大切なものを失ったことさえ気付かないスティーブンスの不器用さ。
年月がたちケントンとの再会によって失ってしまったものの大きさに初めて気付く。
ケントンを見送るスティーヴンスの表情がなんとも切なくて、悲しくてたまらなかったです。

スティーブンスを演じるアンソニー・ホプキンスとケントンを演じるエマ・トンプソンが素晴らしすぎます!
ホプキンスにはレクター博士よりもこちらアカデミー賞取ってほしかったなぁ。
あとヒュー・グラントもここ最近の軽薄な役と違って、真面目で誠実な役柄でとっても素敵でした。

マーチャント&アイヴォリー作品の中では『眺めのいい部屋』とこの作品が特にお気に入りです。

それから、映画見た後に原作小説も読んだけど、そちらも素晴らしかったな。


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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD



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