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映画『ぼくを葬る(おくる)』(2005年フランス) [映画]

原題:LE TEMPS QUI RESTE / TIME TO LEAVE

『焼け石に水』、『スイミング・プール』のフランソワ・オゾン監督作。
『まぼろし』に続き“死”を題材にした3部作の第2作目。
余命3ヶ月と知った主人公が、自らの死と向き合い過ごす最後の時間を描いた作品。
主人公がゲイってことで、オゾン監督のよりパーソナルな作品となっています。

この手の題材を扱った映画はたくさんあるけど、オゾンが描くとやっぱり一味違います。

死を宣告されたことを誰にも告げずに、家族や恋人を突き放していく主人公ロマン。
そんな彼が唯一祖母のローラだけには真実を告げる。

祖母に対し「ぼくと似てる。もうすぐ死ぬから」と言うロマン。
「今夜、おまえと死にたい」と答える祖母。
この祖母とロマンとのやり取りがとても印象に残る。

そしてロマンは徐々に自分の死を受け入れようとしていく。
静かに、穏やかに、自分らしく残された時間を過ごしていくロマン。
最期の浜辺のシーンの美しさにめちゃくちゃ切なくなってしまいました。
エンドロールの波の音も印象的でジワジワと余韻を残します。

ロマンを演じたのはメルヴィル・プポー。
徐々に痩せ細っていく体、けれども表情はとても穏やかになっていく。
とても印象的でした。
それにしても、めちゃくちゃ綺麗な顔してるなぁ~

それから祖母ローラ役のジャンヌ・モローはものすごく存在感があって流石です!


ぼくを葬る [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: DVD



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