映画『熱帯魚』（1995年台湾）

原題：TROPICAL FISH

『ラブ・ゴーゴー』のチェン・ユーシュン監督のデビュー作。

◎ストーリー◎
ツーチャンは高校受験を間近にひかえた夢見がちな少年。
ある日、誘拐された男の子ワンを助けようとして彼も一緒に誘拐されてしまう。
しかし誘拐犯のボスは身代金を手にする前に交通事故で亡くなってしまい、手下のアケンはしかたなく２人を故郷へつれていき叔母一家に相談することにしたが…

◎感想◎
誘拐を扱ってるけど、妙にほのぼのした雰囲気がただよう不思議な作品。
特に舞台がアケンの故郷に移ったあたりからが凄く面白い。
アケンからして少し抜けた性格なのだけど、それ以上にこの叔母一家が変！
とくに叔母さんのヘビ女、面白すぎ！
おばあちゃんのボケ具合も笑えます。
でも変なだけじゃなく、誘拐してるのにツーチャンの受験を心配したり、ワンの家庭事情を聞いて不憫だと泣いたり、凄く良い人たちなんですよね～
とっても温かい気持ちになれちゃいます。
そしてラストはしんみり切ないのです。

デビュー作ということもあり少しチープな感じだし、前半テンポが遅めなのも気になるけど、それでもとってもステキな作品だと思います♪

あと、この作品見て印象に残ったのが、台湾の高校受験とご飯食べるシーン。
受験はなんか日本以上に凄く厳しそう。。
ご飯は、床上浸水してるのに何事もないように食べてるのがなんか可笑しかった。
それにすんごい美味しそうで見てるとお腹空いてきちゃいます。

熱帯魚 [DVD]

• 出版社/メーカー: 越前屋電視社
• メディア: DVD

タグ：チェン・ユーシュン 台湾映画