映画『ゼロ・ダーク・サーティ』（2012年アメリカ）

原題：ZERO DARK THIRTY

オサマ・ビン・ラディン殺害の真実に迫った衝撃作。
監督は『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー。
ビン・ラディンを追い詰める若き女性分析官を『ヘルプ』のジェシカ・チャステインが演じています。

描かれている内容に賛否はあるだろうけど、サスペンスとしても良くできてるし、めちゃくちゃ見ごたえあった。

とにかく最初から最後まで緊張感が途切れず目が離せない。
派手な描写はほとんど無く淡々と描かれているのが逆にリアルなんだよね。
特に終盤のビンラディン暗殺シーンの緊迫感と臨場感がすさまじかったよ。

そして主人公マヤの異様なまでの執念がついに現実の物となるラストが印象に残る。
達成感では無く喪失感と虚無感に満ちたマヤの涙。
彼女はこの先どこへ向かうのか？
結局ビンラディンがいなくなってもテロが無くなるわけではないのが世界の現実。
哀しさだけが残ります。

キャスリン・ビグローの前作『ハート・ロッカー』はそれほど良いと思わなかったけど、これは素晴らしかったな。

それからマヤを演じたジェシカ・チャステインの演技も見事でした。

ゼロ・ダーク・サーティ スペシャル・プライス [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
• メディア: Blu-ray

タグ：2013年映画館 アメリカ映画 キャスリン・ビグロー ジェシカ・チャステイン