映画『アマデウス』（1984年アメリカ）

原題：AMADEUS

第５７回アカデミー賞で作品賞他全８部門を受賞しています。
ミロシュ・フォアマン監督がモーツァルトの死を巡る舞台劇を映画化。

天才モーツァルトではなく、その才能に嫉妬する凡人サリエリが主人公なのが面白い。

順調だった人生がたった２５歳の若造に狂わされていく。
どうあがいても追いつくことが出来ない才能を持った天才を目の前にして、自分の才能のなさに気づかされるサリエリ。
モーツァルトに対して嫉妬や妬みを感じながらも、彼が創り出した音楽に対しては愛を感じ、そして自分だけがその真の才能に気づいているという優越感を抱く。
様々な相反する感情にさいなまれ、モーツァルトの精神までも追い詰めていってしまうサリエリの哀しさ。
ストーリーもよく出来ているし、特に心理描写が見ごたえあって素晴らしかった！
かなり長いんだけど、どんどんと物語に引き込まれて気になりません。

豪華絢爛な衣装や舞台もとても美しいし、もちろん全編を彩るモーツァルトの音楽も素晴らしい！！
サリエリ役のF・マーレイ・エイブラハム（アカデミー賞主演男優賞受賞）とモーツァルト役トム・ハルスの演技も見事！！

ほぼ完璧って言ってもいいぐらい完成度の高い作品。
アカデミー賞８部門受賞も納得です！！

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