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映画『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年アメリカ) [映画]

原題:LITTLE MISS SUNSHINE

2007年最初の1本。
サンダンス映画祭で話題を呼んだ負け犬家族の再生を描いたロード・ムービー。
監督はジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスという夫婦監督。

◎ストーリー◎
アリゾナ州に住むフーヴァー一家はそれぞれ問題を抱え崩壊寸前。
ある日、娘のオリーブがカリフォルニアで開催される美少女コンテストに出場出来ることになる。
娘の夢をかなえるため一家は黄色いバスでカリフォルニアへと向かうが...

◎感想◎
見る前はウェス・アンダーソンっぽい感じなのかなって勝手に思ってたんだけど違ってた。
ウェス作品ほど作りこまれてないし、家族の再生というテーマや個性的な人々がたくさん出てくるっていうのもインディ映画ではありがち。
でもなぜかこの作品はとても魅力に満ち溢れてる。

勝ち組セミナーを開きながらもどう見ても負け犬の父、ヘロイン常用者の祖父、失恋が原因で自殺を図ったゲイのプルースト研究者の伯父、家族を嫌ってニーチェに倣い沈黙を続ける長男、ミスコンのクィーンを夢見る小太りの娘オリーブ、そしてそんな家族を必死でまとめようとする母。
そろいもそろって変わり者で負け組ぞろいのフーヴァー一家。
そんな彼らがオリーブのためにフォルクスワーゲンの黄色いバスに乗りこみ旅に繰り出す。
その道中に起こる様々なトラブルや会話がとにかく可笑しくて楽しい。
そしてちょっぴりセツナクもあり。

随所にちりばめられたシニカルなユーモア、どうしようもない切なさ、そして家族や人の温かさ。
けっして彼らは最後に勝ち組になれるわけではないけれど、そんなのどうでも良くなってくるようなラストの爽快感。
愛すべきダメ家族達による可笑しくて温かい物語。
年明けからとっても素敵な作品にめぐり合えて幸せです♪

あとキャスティングもめっちゃ良い。
オリーブを演じるアビゲイル・ブレズリンの愛らしいこと!!
その他トニ・コレット、グレッグ・キニア、スティーブ・カレル、アラン・アーキンなど地味だけど好きな俳優さんばかりなのが嬉しい。
それから、長男役のポール・ダノって、この前見たガエル君主演の『キング 罪の王』に出てた子だ!
独特の風貌でなんとも不思議な存在感があるなぁ~
パンフによるとポール・トーマス・アンダーソンの新作に出演してたりするそうで、これから楽しみな若手俳優が出てきました。
ついでに「24」のクロエ(メアリー・リン・ライスカブ)も発見!(めっちゃチョイ役です)


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