原題:THE MAN WHO WASN'T THERE

『ファーゴ』のコーエン兄弟が冴えない床屋の数奇な運命を描いたクライム・サスペンス
2001年のカンヌ映画祭で監督賞を受賞しています。

◎ストーリー◎
理髪店で働く無口な男エド・クレイン。
平凡な日々を送る彼は、ふとしたことから妻ドリスと上司デイブの浮気を疑い始める。
そんなある日、店に来た客からクリーニングの商売の話を聞かされる。
乗り気になったエドは資金を得るため、ドリスとの不倫をネタにデイブを恐喝することを思いつくが...

◎感想◎
とにかくモノクロームの映像が素晴らしく美しい!!
光と影の使い方が見事で独特な雰囲気を作り出しています。

そしてストーリーはとってもコーエン兄弟らしくって面白かった~
一筋縄ではいかない展開。
淡々としてるんだけどスリリング。
ブラックなユーモアもばっちり効いています。
コーエン兄弟の作品の中では『ビッグ・リボウスキ』の次に好きかも。

主人公の無口で無表情な男エドを演じるビリー・ボブ・ソーントンが最高!
無口なのに心の中ではめちゃしゃべりまくってるっところががひねくれててオカシイ。
それから、煙草の吸い方が渋くてカッコいいです。

それから脇を固める役者もいい感じ。
特にフランシス・マクドーマンドやスカーレット・ヨハンソンなど女優陣が印象的だったな。

あと一方的に言いたい事だけしゃべりまくって去っていく辣腕弁護士リーデンシュナイダーがなんだか気に入っちゃいました。
演じているのはトニー・シャローブ、NHKで放送してる「名探偵モンク」で有名らしい。
『ギャラクシー・クエスト』にも出てたけど、あの時とは全然違う雰囲気だったなぁ。


バーバー [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
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