原題:悲情城市 / A CITY OF SADNESS

台湾の激動の時代を描いたホウ・シャオシェン監督作。
ヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞しています。

第二次世界大戦の終結で51年に及ぶ日本の統治から解放された台湾。
しかし、その後も大陸との確執により新たな受難の時代を迎える...

とても悲しい出来事ばかり起こるのに静かに淡々と感情を表に出さずに描いてあるのが印象的。
台湾の歴史を知らずに見たので多少分かりにくい所もあったけれど、見終わってとてもずっしりとくる作品でした。
そして冒頭、終戦を伝える日本語のラジオ放送から始まるこの映画、日本人としては色々考えさせる作品でもありました。

トニー・レオンが聾唖の四男役で出演しています。
シャオシェン監督が広東語しか離せない彼のために聾唖者という設定にしたそう。
若い頃のトニーも素敵!
この映画の彼はとても優しい雰囲気。
悲しげな目がとても切ないです。。

美しい台湾の風景と音楽も印象的でした。


悲情城市 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD