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映画『ペイン・アンド・グローリー』(2019年スペイン)』 [映画]

原題:Dolor y gloria

映画館は感染対策かなりちゃんと取られてるし、今なら前後左右人がいない最高の環境で見れるってことで、コロナ禍後2回目の映画鑑賞。


ペドロ・アルモドバル監督がアントニオ・バンデラスと8度目のタッグを組んだ自伝的な人間ドラマ。
バンデラスがカンヌ映画祭で主演男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされています。

世界的な映画監督サルバドールは脊椎の痛みから心身ともに疲れ果て引退同然の生活を送っていた。
そんな彼の元に32年前に手がけた作品の上映依頼が届き、自身の過去と向き合っていく...

アカデミー賞の国際長編映画賞で『パラサイト』の対抗馬的存在だったから気になってたのだ。
『パラサイト』の受賞で納得だけど、こちらもかなり気に入った。

過去と現在、様々なエピソードを積み重ね、少しづつサルバドールの人生を浮かび上がらせていく展開がウマい。
ゆったりとしたテンポがなんだかとっても心地良い。
命に導かれるように昔の恋人と再会し、人生を取り戻していく前向きなラストも優しくて良かったな。

そして何よりサルバドールを演じるバンデラスが素敵!
私の中でバンデラスは『デスペラード』とかギラギラしたイメージだったから、この作品の中の枯れた(でも色気はある)オジサマなバンデラスは意外かつめちゃくちゃ魅力的だったよ~
あと母親役ペネロペ・クルスも素敵だったし、アルベルト役のアシエル・エチェアンディアも印象的だったな。

それからアルモドバルといえば原色中心の色使い。
インテリアや衣装までセンス良くって美しすぎて目が離せなかったよ。





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