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Netflixで観た映画メモ~2020年冬 [映画]

明日は米アカデミー賞の授賞式。
今年はNetflix作品が多数ノミネートされてるので、Netflixで見た関連作の感想まとめてメモっとく。

『ROMA/ローマ』
こちらは今年ではなく去年のオスカー関連作で、1年経ってようやく鑑賞。
外国語映画賞、監督賞、撮影賞の3部門を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督作品です。
モノクロの映像がめちゃくちゃ美しくて、これは大画面で観たかったかもー
序盤はかなり淡々としてるので気が散りやすい家で見るにはかなりの集中力が必要だったしね。
でもある程度まで進むともうこの物語から目が離せなくなってた。
クズ男の子供を妊娠してしまった家政婦のクレオ、浮気した夫との離婚を決意する母親と子供たち。
政治的混乱に揺れる1970年代メキシコで彼女たちが一つの家族になっていくまでが描かれている。
ジワジワと心に入り込んでくる作品で、終盤砂浜でクレオが本音を吐露するシーンは美しくてせつなくて泣けた。
爽やかな後味の残る秀作。とても気に入りました。

『The Irishman/アイリッシュマン』
今年のオスカー作品賞等10部門ノミネート。
マーティン・スコセッシ監督が22年ぶりにロバート・デ・ニーロを主役に迎え、1970年代に起きたジミー・ホッファ失踪事件の真相に迫る。
3時間半もあるこの作品。中盤あたりまではなかなか集中力が続かず、何度か休憩入れたりしながら見る。
ホッファの事を失踪した人ってことぐらいしか知らなかったから、途中で調べちゃったよ。
まぁ終盤はさすがに緊張感あって面白かったんだけどね。
デ・ニーロ、パチーノ、ジョー・ペシっていうスターの競演は見ごたえあるし、CG使って若返らせてるってのは凄いけど、ところどころ動きがおじいちゃんなのが気になったなぁ。
あとスコセッシがプロデュースしてたドラマ「ボードウォーク・エンパイア」に出てたスティーブン・グレアム(この人のキレ芸好き)やボビー・カナヴェイル、ジャック・ヒューストンなんかも出てた。
スコセッシファンなら楽しめるんだろうけど、そうじゃないとなかなかシンドイ作品でした。

『Marriage Story/マリッジ・ストーリー』
こちらも作品賞等6部門ノミネートされてます。
『イカとクジラ』のノア・バームバック監督が離婚を題材にして描いたヒューマン・ドラマ。
スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーが離婚間近な夫婦を演じてます。
最初はどちらも円満離婚を望んでいたのに、それぞれの気持ちのすれ違いから弁護士を立てて争うこととなってしまう。
両者の思いや葛藤、心の変化がめっちゃリアルに伝わってきてめちゃくちゃ切なくなる話だったなぁ。
特に二人が口喧嘩で傷つけ合うシーンは心が痛くなる。
それでも不思議とラストは穏やかで後味悪くないのも良かったな。
それにしても主役二人の演技が素晴らしい!
特にアダム・ドライバーの感情を爆発させる演技は圧巻だったよ。
『ジョーカー』のホアキンが有力なんだろうけどこの人にオスカー取ってほしい。
助演女優賞の有力候補ローラ・ダーンは面白い役だけどそこまで凄いとは思わなかったなぁ。。

『The Two Popes/2人のローマ教皇』
最後は作品賞にはノミネートされてないけど、主演男優賞にジョナサン・プライス、助演男優賞にアンソニー・ホプキンスがノミネートされてる作品です。
2012年当時ローマ教皇だったベネディクト16世と、その翌年にその座を受け継いだベルゴリオ枢機卿。
この二人の対話を通し、カトリック教会における歴史的転換点の裏側を描いた物語。
監督は『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス。
保守的なベネディクト16世(アンソニー・ホプキンス)と改革派のベルゴリオ枢機卿(ジョナサン・プライス)、それぞれ立場や性格、考え方の違いで対立しながらも、次第に心を通わせていく様が丁寧に描かれている。
真面目な話だけどシリアスすぎずユーモアも感じられる会話劇になっていて地味だけど面白かった。
エンディングも微笑ましくて好き。
そしてもちろんホプキンスとプライスの演技合戦がめっちゃ見ごたえあり。
特にプライスのオスカー初ノミネートが嬉しいな。


それにしても海外の最新映画がすぐに自宅で楽しめちゃうなんて凄い時代になったよねぇ。
でも映画によっては劇場の大きなスクリーンで観たかったってこともあるので、そこがちょっと難しいところだな。
そんで明日の授賞式は残念ながらリアルタイムでは観れないけど『パラサイト』が外国語映画賞以外で何か取れるのかが気になるよ~

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