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海外ドラマ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」(2002~2008年) [米ドラマ&TV]

けっこう古いドラマだけど、評価高くて前々から気になってたんだよね。
AMAZONビデオにHBO作品が続々と入ってきたので見てみた。

ボルチモアの警察による麻薬組織の捜査を題材に、"The wire"="盗聴"ってことで、盗聴を使った捜査がメイン。
でも警察側だけじゃなく、麻薬組織側の人間関係等もしっかりと描かれている。
その分登場人物が多く捜査が動き出すまでは少し地味でしんどいんだけど、これが盗聴が始まるとめちゃくちゃ面白くなっていく。

特にS1はダメ警官の寄せ集めだったチームが盗聴で一気にまとまり、麻薬組織を追いつめていくっていうのが凄いワクワク感あって最高に面白かった!!

港湾労働者がターゲットになるS2は、犯罪に手を染めたとはいえ、その理由を思うとフランク・ソボトカがちょっと気の毒になってしまったよ。
悪人になりきれなかったディーが殺されたのもショックだったな。

S3は市政のゴタゴタがメインで、その流れでコルヴィンが麻薬解放区"ハムステルダム"を作ろうとするのと、エイヴォンの組織の終焉が印象的。
特に組織のナンバー2、ストリンガー・ベルの最期が哀れだった。

S4は学校と子供たちがメインに。
S3でやらかしちゃったプレッツが教師に転身し、成長していくのが良かった。
でもほとんどの子供たちが政治や大人の都合で不幸になってしまうのが悲しいしやるせない。
あとS1から出てるボーディ、好きなキャラだったので死んじゃって残念だったよー

ファイナルシーズンのS5は最近おとなしかったマクノルティのクズっぷりが際立ってたなぁ。
連続殺人鬼をでっちあげるのはちょっとやり過ぎだけどマクノルティらしい。(FBIのプロファイリングは的確過ぎて笑えた)
無敵だったオマールが子供に殺されちゃったのもびっくりだった。
そのうち死んじゃいそうだったバブルスがちゃんと更生できたのは良かったなぁ。
そしてS4から台頭してきたマルロの組織は分解したものの、歴史は繰り返されるっていう感じの終わり方。
どのシーズンももやもやするラストだけど、それが逆にリアリティあったし見ごたえあったよ。

それから完全な善人は出てこないしほぼ悪人ばかり出てくるドラマだけど、みんなどこか憎めない部分があり魅力的なんだよね。
私のお気に入りはストリンガー・ベル、オマール、ボーディ、警察側だとバンク、レスター、カーヴァー&ハークのコンビあたり。
特にインテリヤクザのストリンガーと自身の掟に従って生きるオマールがめちゃくちゃカッコいい!!
ストリンガー・ベル役は「ルーサー」のイドリス・エルバで、クールな役がハマってる。
オマール役は「ボードウォークエンパイア」のチョーキーことマイケル・ケネス・ウィリアムズが演じてるんだよね。
一匹狼でゲイで無敵っていう個性的なキャラがめっちゃ魅力的だった。
で、この人の顔の傷跡って本物なんだねぇ。
マルロ役&「ボッシュ」に出てるジェイミー・ヘクターの顔の傷もリアルなんだよね。
あと同じく「ボッシュ」にも出てるランス・レディックがどちらも似たような役で同時期に見てたらちょい混乱しちゃったよ。
その他、今アメドラ等で活躍してる俳優さんがわんさか出て来るのでそういう面でも楽しめたな。


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