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映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016年アメリカ) [映画]

原題: Manchester by the Sea

ケネス・ロナーガン監督による数々の映画賞を受賞した人間ドラマ。
主演のケイシー・アフレックがアカデミー賞の主演男優賞を受賞しています。

主人公リーが負った苦悩を、現在と過去を交差させ、細かなエピソードを積み重ねて描いていく。

昔は明るかったリーが何故こんな陰気で捻くれた性格になったのか?
兄が亡くなり故郷(マンチェスター・バイ・ザ・シー)に戻ったリー。
町の人たちの彼に対する反応からこの町で何かが起きたことを感じさせ、一気に物語に引き込まれる。

そして遺言で甥っ子の後継人に指名されたことから町に留まることになったリー。
徐々に彼の過去が明らかになっていく。

その明らかになるリーの過去ってのがもう半端なく重い。
故郷に戻ったことで、リーはそのことを否応なく思い出しちゃうんだよね。
それに甥っ子がいるから、町の人とも係わらざる負えない。
でもその甥っ子との関係がリーをほんの少しだけれど暗闇から引きずりだしていく。
結局、リーは"乗り越えられない壁"にぶち当たり、甥っ子を知り合いに託して故郷を離れるけど、それでもリーが新たな1歩を踏み出したことが感じられてラストは少しほっとしました。
重い作品だけど、プレイボーイでリア充な甥っ子とのやり取りとか、ちょっぴりユーモアが感じられるのも良かったな。

リー役のケイシー・アフレックはこういう繊細な役がハマるなぁ。
特に終盤、甥っ子に「乗り越えられない」と気持ちを吐き出すシーンが素晴らしかった。
それから元妻役ミシェル・ウィリアムスとの道端での会話シーンにも圧倒されたよ。
ミシェルは薄幸な役が良く似合います。

演技もストーリーも演出もすべてが一級品。
ジワジワ心に響く良作でした。


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