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海外ドラマ「Wolf Hall/ウルフ・ホール」(2015) [英ドラマ&TV]

ヒラリー・マンテルがブッカー賞を受賞した歴史小説をBBCがドラマ化したミニシリーズ。
国王ヘンリー8世の側近として才覚を発揮したトマス・クロムウェルの視点から、16世紀のイギリス宮廷の姿を描く。

最初クロムウェル役のマーク・ライランスって誰?って感じで(まだ『ブリッジ・オブ・スパイ』見てなかったので)、ヘンリー8世役のダミアン・ルイス目当てで見始めたんだんだけど、最初からライランスの演技に持ってかれた。
決して大げさにならず、ちょっとした視線の使い方や表情で様々な感情が伝わってくる演技が素晴らしい。
今まであんまり目立たない印象だったクロムウェルがめちゃくちゃ魅力的に見えます。

序盤はそのクロムウェルが仕えていたウルジー卿との関係、中盤は対立するトマス・モアとの関係、そして終盤はアン・ブーリンとの関係がメインで描かれています。
特にトマス・モアとの対立が一番の見どころだと思う。
ロンドン塔での二人の会話めちゃくちゃ見ごたえありました。
トマス・モア役のアントン・レッサー(「新米刑事モース」のブライト警視正)の演技もライランスに負けず劣らず素晴らしかったです!

お目当てだったダミアンは意外と出番少なかったけど、赤毛で激情家なヘンリー8世役はぴったりだよね。
そのほか、イギリスの知ってる俳優さんがわんさか出てるんだけど、ウルジー役ジョナサン・プライスやガードナー役マーク・ゲイティスが特に印象に残ったなぁ。
あと、アン・ブーリン役のクレア・フォイ(「リトル・ドリット」)の小柄ながら強かで芯の強さが感じられる演技も良かったです。

淡々とした地味な作品だけど内容も演技も一級品のドラマでした。
ただ、細かな時代背景についてはあんまりちゃんと描かれてないので、ある程度予習してから見ることをお勧めします。


ウルフ・ホール [DVD]

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ウルフ・ホール (上)

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  • 発売日: 2011/07/08
  • メディア: 単行本



ウルフ・ホール (下)

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  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/07/09
  • メディア: 単行本



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