SSブログ

映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013年アメリカ) [映画]

原題:INSIDE LLEWYN DAVIS

第66回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したコーエン兄弟監督作。
1960年代のニューヨークを舞台に売れないフォークシンガーの1週間を描いた作品。
主演はオスカー・アイザック、共演にキャリー・マリガン、ジャスティン・ティンバーレイク。

主人公ルーウィンは才能はそれなりにあるんだけどレコードは売れず、家もなく知人宅を転々とする日々。
おまけに友人の彼女を妊娠させてしまったり、昔の彼女が自分の子供を出産していたことが分かったりと散々。
そんなルーウィンのどん詰まりの1週間が滑稽かつ哀愁たっぷりに描かれる。

成り行きで預かった猫に振り回される所とか面白かった。
猫を抱えて地下鉄乗るルーウィンの姿や、窓からじっと外を眺める猫などめっちゃいい味出してます。

後半のイカれた薬中ミュージシャン&付き人との旅もなんとも奇妙な雰囲気を醸し出してて可笑しい。
薬中がジョン・グッドマンだし、ここらへんはすごくコーエン兄弟らしいシーンだったな。

そしてシカゴから失意で戻り船員になろうとするも、それさえうまくいかないダメっぷり。
でもルーウィンはただのダメ男ではなく、才能はあるし、音楽に対しては信念を持っている。
だからこそ、いざとなったら周りの友人たちも手を差し伸べる。
結局は音楽の道へと戻ったルーウィン。
冒頭と似たような場面が繰り返されるという不思議なラストシーン。
冒頭と微妙に違うのは何か意味があるのかな?
よく分からなかったけど、面白かったです。
ただかなり淡々としてるし題材も地味だから好き嫌いは分かれそうかなぁ。。

ルーウィン役のオスカー・アイザックは『ドライブ』でキャリー・マリガンの旦那役やってた人だね。
あの時と全然雰囲気違うなぁ。
愛すべきダメ男ルーウィンをとても魅力的に演じていて良かった。
そして上手いうえに、味わい深い歌声が素晴らしかったです!

マリガンは出番思ったより少なかったけどルーウィンを罵倒するシーンがめっちゃ印象的。
フォークシンガー役なので、歌うシーンもあり。
上手いってわけでは無いけど、雰囲気出てて良かったです。

そして忘れてならないのが茶虎猫のユリシーズ!
猫とは思えない演技力。
窓の外やルーウィンを見つめる姿、しっぽを立てて歩く姿など超可愛かったな~





nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0