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映画『家族の庭』(2010年イギリス) [映画]

原題:ANOTHER YEAR

1月中旬に見たまま感想書くの忘れてた。
今年の初映画。

マイク・リー監督作。
一組の夫婦と、彼らの周りに集まる人々らの一年を描いた作品。

なんか日本の予告編やらキャッチコピーやらはやたらとハートウォーミングな映画っぽく宣伝してるけど、正反対の映画だった。
やっぱマイク・リーだしなぁ。

幸せなトム&ジェリー夫婦と、孤独で不幸な彼らの友人達との対比がとっても残酷。
特にジェリーの同僚メアリーがとっても痛い。
アル中気味で、若作りして、おしゃべりで、そして自己中。
決して根が悪い人ではないし、独り身って点では共感できる部分もあるんだけど、でもこういう人が身近にいたら絶対避けてるっていうタイプ。

そんな彼女を受け入れるトム&ジェリー夫婦だけど、メアリーの甘えは徐々にエスカレート。
(この夫婦は夫婦でなんだか上から目線な感じがしてあまり好きにはなれなかったけど)
メアリーが彼らの息子を誘惑しようとするにいたってはさすがに夫婦もメアリーをやんわりと突き放していく。
それでも空気の読めないメアリーはこの家族の中に入っていこうとするんだよね。
孤独なメアリーの切実さが感じられてここに至って彼女が哀れになてくる。
ラスト家族らと同じ食卓を囲みながらも、彼らの話に入れず疎外感を味わうメアリーの表情がアップになり映画は終わる。
幸せな人は幸せなまま、不幸な人はさらに不幸にっていうのは、あまりに救われなくってもやっとしてしまった。
まぁいきなりメアリーが幸せになっても変だし、現実的にはそうなるのだろうけど。

それにしてもメアリー役のレスリー・マンヴィルのほんとこういう人いるよね~っていうリアルな演技は素晴らしかったな。


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