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映画『扉をたたく人』(2007年アメリカ) [映画]

原題:THE VISITOR

初老の大学教授と移民青年との心の交流を描いた作品。
監督はトム・マッカーシー、主人公を演じたリチャード・ジェンキンスが本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

ドラマ「シックス・フィート・アンダー」でお父さん役やってたジェンキンスさんが絶賛されてるってことで前から気になってた作品、アカデミー賞ノミネートもあり日本でもちゃんと公開されて良かった。

妻に先立たれて心を閉ざしてしまった大学教授ウォルターが、ニューヨークでシリア出身の青年タレクと出会う。
タレクが奏でるジャンベという楽器を通し、2人の間に徐々に絆が結ばれていく...

世代や国を超えた2人の交流、徐々に心を開いていくウォルターの姿がジャンベのリズム共に語られていく。
彼らの距離が縮まり穏やかで幸せな日々が訪れたのもつかのま、突然タレクが不法滞在を理由に拘束されてしまう。
911以降のアメリカの現実。
自由の国であったはずのアメリカはいつのまにかそうでなくなってしまった。
どうしようもない憤りを爆発させるウォルター。
ラスト、地下鉄の駅で気持ちをぶつけるようにジャンベをたたく彼の姿がとても印象に残りました。

ジェンキンスさんの名演はもちろん、タレク役ハーズ・スレイマンやその母親役ヒアム・アッバスも素晴らしい演技を魅せてくれます。

地味だけれど心に沁みる良い作品、オススメです。


扉をたたく人 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD



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