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海外ドラマ「Vanity Fair/虚栄の市」(1998年) [英ドラマ&TV]

イギリスBBC製作による全6話の文芸ドラマ。
ウィリアム・サッカレーの同名小説が原作で、これまでにも何回か映画化されています。

19世紀初頭のイギリス。
生まれの卑しいレベッカ(ベッキー)・シャープは美貌と才能で上流社会にのし上がっていこうとするが…

その知性と美貌で周りの人を惑わし、操り、必死でのし上がろうとするベッキー・シャープ。
おっとりしていて、純粋で、許婚であるジョージにただひたすら愛をささげるアミーリア。
対照的な2人の女性を中心に物語は進みます。

“嫌な女”ベッキーの前向きで逞しい生き方に魅力を感じたり、“いい人”アミーリアの行動にイラっとさせられたり。
アミーリアの兄だったりクローリー家の面々だったり登場してくる人物はみな俗物的で一癖も二癖もあるキャラばかり。
唯一ドビンだけは俗物ではないかな?でもあの一途さはちょっと行き過ぎな感じもするし。
そんな“虚栄の市”に生きる人々の姿が多面的に描かれているのが面白い。

ドラマを見た後に原作を読んでみたけどこの原作自体がとっても面白いんだよねー
だから多少は原作のおかげって部分もあるかな。
でも、その原作の良さをちゃんと生かして作品にしてあると思う。

それに映像(独特な構図と被写体)や音楽などもこの作品の雰囲気を作るのに一役買ってる。
出てくる食べ物がなんだかグロテスクで不味そうだったり、動物がやたらとクローズアップされたり。
ちょっと哀愁を感じさせる音楽も凄く印象に残ります。

ベッキー役のナターシャ・リトルはすごい美人ってわけでもないけど皆をイチコロにするあの笑顔が絶妙。
嫌な女をとっても魅力的に演じてます。
アミーリア役の女優さんもか弱そうな雰囲気がぴったり。

それからお目当てドビン役フィリップ・グレニスターは「時空刑事」のジーン・ハントとは正反対な役過ぎて、最初ちょっと笑える。(登場シーンの頭ゴツンとか…)
そんでもって今よりかなり細くてけっこう素敵だったりしちゃいます。

あとピット卿やロードン、それにジョスなど、どの登場人物の配役も見事にはまっていました。


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