映画『バッファロー'66』（1998年アメリカ）

原題：BUFFALO '66

ヴィンセント・ギャロが監督、脚本、主演、音楽を１人でこなした初監督作。
共演にクリスティーナ・リッチ。

５年の刑期を経て出所してきたビリー。
両親に結婚したと偽っていた彼は実家に戻るため通りすがりの女レイラを拉致するが…

『アリゾナ・ドリーム』を見てなんか印象に残ったギャロ。
そのギャロの初監督作ってことで見に行ったこの作品はけっこう当たりだった。
（でもこれ以降のギャロは監督としても俳優としてもあんまり好きじゃない）

お洒落映画っぽく見えて、描いてるのはとっても情けない男の話だったのがツボ。
ビリーは不器用で傷つきやすくてお人よし、でもプライドが高くて見栄っ張りっていうどうにも愛すべきダメ男。
初恋の人にバカにされてトイレで「生きられない」って泣くシーンはめちゃ切なかった。
そんな主人公ビリーと、拉致されたレイラとの距離が徐々に縮まっていくのがいい感じでした。

そして表現方法のユニークさも印象に残る。
冒頭のトイレを探すシーン、４者それぞれの目線で描かれる家族とのご飯シーン、ボウリング場でのレイラのタップダンスのシーンが特に印象的で面白かった。

ヒロインのクリスティーナ・リッチもちょいぽっちゃりだけどキュート！

風変わりで切ない恋愛映画で気に入りました。

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