映画『アイリス』（2001年イギリス=アメリカ）

原題：IRIS

イギリスの実在の作家アイリス・マードックを描いた作品。
監督は『あるスキャンダルの覚え書き』のリチャード・エア。
アイリス役をジュディ・デンチとケイト・ウィンスレットの２人が演じともにアカデミー賞ノミネート（主演女優＆助演女優賞）。
アイリスの夫ジョンを演じたジム・ブロードベントがアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

夫であるジョン・ベイリーの原作を元に、アイリスが晩年アルツハイマー病に冒されてからと、若かりし頃とを交互に描いていく。
若い頃の聡明で奔放なアイリスの姿が描かれているからこそ、病に冒されたアイリスとそれを支えるジョンの苦しみが痛いぐらいに伝わってくる。
でもそれは苦しみだけでなく、その思い出はジョンにとっての心の支えともなっているんだよね。

愛する人が大切な記憶を少しづつなくしていく。
それはとても哀しく切ないんだけれど、２人の愛の絆の深さが美しく感動的でした。

それにしてもキャスティングがナイス。
アイリスを演じた２人はそれぞれのアイリスを見事に演じている。
ジュディ・デンチの迫真の演技とケイト・ウィンスレットの生き生きと魅力あふれる演技。
そしてジョン役の２人（ジム・ブロードベントとヒュー・ボネヴィル）、演技はもちろん、容姿がめっちゃ似ていて、びっくりするくらい違和感なかったです。

アイリス [DVD]

• 出版社/メーカー: 松竹
• メディア: DVD

タグ：イギリス映画 リチャード・エア ジュディ・デンチ ケイト・ウィンスレット ジム・ブロードベント ヒュー・ボネヴィル