映画『JUNO/ジュノ』（2007年アメリカ）

原題:JUNO

ジェイソン・ライトマン監督による１０代の妊娠を題材にしたコメディドラマ。
今年のアカデミー賞でディアブロ・コディが脚本賞を受賞、主演のエレン・ペイジも主演女優賞にノミネートされていました。

ジュノは1977年のパンクロックとホラー映画が好きな風変わりな女の子。
ちょっと『ゴーストワールド』のイーニドみたいだけれど、ジュノの場合、人と違う自分を素直に受け入れているところがちょっと違う。
周りの目なんて気にせずに自分の道を突き進んでいく、そんなジュノが思わぬ妊娠という非常事態に遭遇したら？

物事を深く考えずひねた目線で見るジュノの感覚が面白い（これはジュノならではって感じでイマドキのティーンとはちょい違うと思う）。
思わぬ妊娠に対しもちろん戸惑いはするけど、基本は動じず常に明るく前向き。
それはまだ彼女が子供だからって部分もあるかな。
でもこの出来事を通して彼女も少しづつ成長していく。
生まれて来る子への愛情を感じ、自分を愛してくれている人たちがいることを知り、考え、彼女なりの精一杯の選択を取る。
ジュノの気持ちの変化がコミカルかつ自然と描かれているのが凄く良かった。
そして彼女の家族や友人のキャラもやさしくて可笑しくてとっても魅力的でした。

脚本を書いたのは元ストリッパーという異色の経歴を持つ２９歳の女の子。
このジュノの感覚や登場人物たちの軽妙でテンポの良い会話は若い女の子だからこそって感じだよね～

そしてジュノを演じたエレン・ペイジが最高にイイ！
風変わりなヒロインを不思議な魅力でキュートに演じています。

両親役のＪ・Ｋ・シモンズ、アリソン・ジャネイ、ボーイフレンド役のマイケル・セラ、そして里親夫婦役ジェイソン・ベイトマン＆ジェニファー・ガーナーなど脇もみんないい味出してました。

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