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映画『ノーカントリー』(2007年アメリカ) [映画]

原題:NO COUNTRY FOR OLD MEN

アカデミー賞の作品賞を受賞したコーエン兄弟の『ノーカントリー』。
公開初日、さっそく見てきました♪

80年代のテキサスを舞台に麻薬密売に絡んだ大金を盗んだ男が非情な殺し屋に追われるという犯罪ドラマ。
コーマック・マッカーシーの小説「血と暴力の国」の映画化。
出演は『アメリカン・ギャングスター』のジョシュ・ブローリン、日本のCMでもおなじみのトミー・リー・ジョーンズ、そしてアカデミー賞助演男優賞受賞のハビエル・バルデム。

とりあえずハビエルさんのおかっぱ頭の殺し屋シガーがもの凄いインパクト!
武器もユニークで、あんなので人を殺すのは今まで見たこともない。
そんなシガーが大金を盗んだモスをどんどんと追い詰めていく様が緊張感たっぷりに描かれていて一瞬たりとも目が離せません!!

そして情などまったく無い殺人鬼シガーの、何考えてんだかさっぱり理解不能なところが不気味でなんとも恐ろしい。
その不気味さこそがこの映画が描きかったことなのかも。
自身のルールをつくり、他人を理解しようともせず、暴力と金で動く。
そんな残酷で不条理な世界へと向かっているのかもしれない今の世の中。
アメリカ、そして人間の闇をじわじわと描き出した秀作です。

ただ、唐突に訪れるラストなど分かりやすさは無いし、あまりアカデミー賞作っぽくもないので、一般受けはしないと思うな。
それに今までコーエン兄弟に比べるとユーモアはちょい控えめ。
重いテーマを含んでいて完成度はかなり高いんだけれど好みは分かれそう。
私は最近低迷していたコーエン兄弟の復活作ってことでかなり満足のいく作品だと思いました~

原作も良いらしいので、ぜひ読んでみたい!





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