海外ドラマ「フォーサイト家 ~愛とプライド~ 」（2002年イギリス）

原題：THE FORSYTE SAGA

ノーベル賞作家であるジョン・ゴールズワージーのベストセラー小説をグラナダＴＶがドラマ化。
フォーサイト家の三世代にわたる愛憎劇を描いた大河ドラマです。

フォーサイト家は貴族ではなく自分達で財を成した資産家一族。
メインとなるのはソームズ・フォーサイトとその妻になるアイリーン、そしてフォーサイト家を捨てるジョリオンの３人。
特にソームズとアイリーンの愛憎関係が物語の核。
この親の代の対立が後々にまで影響を与えていく。
この手のドラマの定番って感じだけどハマると面白い！
ドロドロしててちょっと強引な展開など昼ドラや韓ドラに通じる部分もあるけど、でもどこか上品で上質な感じがするのがイギリスらしくて良いんだなぁ。
セットや衣装も豪華だし、役者もみんな上手だしで、かなり楽しめました～

最初は『眺めのいい部屋』で弟君役やってたルパート・グレイヴス（良い年の取り方してます）を久々に見れて嬉しかったので、彼演じるジョリオン目線で見てたんだけど、徐々にソームズが気になってしまった。

ソームズは顔も行動もちょい気持ち悪いし、ねちっこくって嫌な男。
（ダミアン・ルイスの演技が絶妙！『バンド・オブ・ブラザーズ』も見なくてわ！！）
３話でアイリーンに取る行動はかなり酷いし、中盤あたりのドレスとダンスのシーンはめっちゃ引きます！
だけど、アイリーンからのそこまで言うかっていう拒否られっぷりにちょっと哀れで可哀相になってきちゃいます。

っていうかアイリーン（『ひかりのまち』のジーナ・マッキー）、いちおうヒロインなのにどうにも好きになれないんだよ～
自覚なしに男を惑わしたあげく不幸にしちゃう女。
そんな魔性の女に婚約者を奪われちゃうジューンがとっても気の毒。
それでもアイリーンのことを最終的に許しちゃうんだからジューンは凄い。
この作品の中で一番共感できるキャラでした。

あと、そのジューンの婚約者を演じてるのがヨアン・グリフィズ。
『オスカー・ワイルド』で初めてちゃんと見ましたが、すごく目鼻立ちのくっきりした男前。
好みのタイプではないんだけど、なんか目が離せなかったな～
このドラマこの人が登場するあたりからかなり面白くなります！
でもあっと言う間に死んじゃうのが残念でした。

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