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映画『いつか晴れた日に』(1995年イギリス=アメリカ) [映画]

原題:SENSE AND SENSIBILITY

『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督のアメリカ進出1作目。
ジェイン・オースティンの小説「分別と多感」をエマ・トンプソンが脚色。
ベルリン映画祭の金熊賞と1995年度のアカデミー賞脚色賞を受賞しています。

19世紀のイギリスを舞台に、ある姉妹の恋愛をめぐる騒動を描いた作品。

次女マリアンヌは現代的で情熱的な性格を持った女性。
でも彼女が好きになるのはダメ男ウィロビー。
そしてそんなマリアンヌのことを愛して優しく見守るブランドン大佐。

長女エリノアは自分の感情を抑えるタイプ。
彼女が好きになったのはちょっと優柔不断なエドワード。
だがエドワードと婚約しているという女性が現れ...

どちらの恋愛も見ていてとてももどかしい。
でもだからといってイライラする感じは無いんだな。
当時の女性に恋愛の自由は無く女性は待つしかなかった。
それが分かるから余計に切ない気持ちになるんですよね。
ハッピーエンドな結末も気持ちよく受け入れられちゃいました。

そしてラブストーリーではあるけど、家族の物語でもある。
姉妹の絆、それを見守る母親の優しさなどもさりげなく、でもしっかりと描かれている。
アン・リーはこういう家族のドラマを描かせたらやっぱり上手い!
彼がこだわったというイギリスの風景も美しくて印象的です。

出演者は舞台出身のイギリス俳優が中心。(ヒュー・ローリーと『ヴェラ・ドレイク』のイメルダ・スタウントンが夫婦役ってのが面白かった)
みんな演技が上手い人たちばかりだから安心して見ていられる。

次女を演じたケイト・ウィンスレット(出演当時は19歳!)も良かったけど、長女を演じたエマ・トンプソンが特に素晴らしい。
年齢的に無理がある役だなって思ってしまうのが残念だけど、感情を内に秘めた演技が見事でした。
エドワード役ヒュー・グラントはちょっと優柔不断な役が似合いすぎ!
ブランドン大佐役アラン・リックマンが役得って感じもあるけどめちゃくちゃ素敵です~


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