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映画『SWEET SIXTEEN』(2002年イギリス=ドイツ=スペイン) [映画]

原題:SWEET SIXTEEN

ケン・ローチ監督がスコットランドの田舎町に住む少年の姿をリアルに描いた作品。
2002年のカンヌで脚本賞を受賞しています。

◎ストーリー◎
15才のリアムはの学校にも行かず、友人ピンボールとつるむ毎日。
だが、服役中の母ジーンが釈放されるのを機に今の生活を抜け出す決意を固めていた。
母やシングルマザーの姉シャンテルと共に住むためのマイホームを買おうと計画。
その資金を集めるためピンボールと共に麻薬の売買に手を染め始めるが...

◎感想◎
タイトルとは裏腹にとても苦い青春物語。

スコットランドの田舎町の閉鎖した空気と貧しさ。
恋人の身代わりになって刑務所に入っている母親。
母親の恋人と祖父からの暴力。
ケン・ローチ監督は15歳の少年リアムを取り巻くそんなシビアな現実を淡々と描き出していきます。

“母親といっしょに暮らしたい”というリアムの純粋な願い。
それがどんどんと悪い方向へ進み深みへとはまっていく。
どう見ても母親失格としか思えない、そんな母を慕い続けるリアムに「どうして?」っていう理不尽な思い。
でもリアムは母親の愛情をちゃんと受けたことが無いからこそ、母親の愛を求め続けてしまったのだろうなぁ。
リアムの純粋な気持ちが切なくて、心が痛くなる...

リアムを演じたのは元プロのサッカー選手だったというマーティン・コムストン。
これが映画初出演、これまで演技経験ゼロとは思えない自然な演技。
表情がとっても良かった。


SWEET SIXTEEN

SWEET SIXTEEN

  • 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
  • メディア: DVD



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