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映画『エターナル・サンシャイン』(2004年アメリカ) [映画]

原題:ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND

監督ミシェル・ゴンドリー×脚本チャーリー・カウフマンの最新作。
今年のアカデミー賞で脚本賞を受賞しています。

別れた恋人の記憶を消そうとする男のちょっとファンタジックなラブストーリーです。
でもラブストーリーって言ってもカウフマンの脚本、一筋縄ではいかない。
少し凝った展開に記憶の消去っていうSFっぽい内容、やっぱりちょっと変わってます。

最初はストーリーの複雑さに一瞬とまどった。
けれども映像のオモシロさもあり、すぐにのめりこんで行けました。
頭の中を次から次へ駆け巡る!綺麗だけれどちょっぴりシュールな映像。
この雰囲気ミシェル・ゴンドリーらしくって凄く好き!

内容的には後半ジョエルが頭の中で必死で記憶の消去を止めようとするあたりからジワジワくる。
誰にでも消してしまいたい過去の出来事はあると思う、でもそれは同時に楽しい思い出まで消してしまうこと。。それってやっぱり悲しい。
もう切なくて切なくてしかたがなかったです。

ラクーナ社のスタッフ達のサイドストーリーも良い。
最初はスタッフたちのお気楽さに呆れるけど、徐々に切ない展開になってくる。
メインの話との絡ませ方がほんと見事!さすがカウフマンだなぁ。
BECKの“Everybody's Gotta Learn Sometimes”がかかる美しいエンディングも印象的でした。
音楽は『マグノリア』も手がけていたジョン・ブライオン。
映像にぴったりと合ったセンスの良い選曲が最高です。

それから配役も素晴らしいんだなぁ。
ケイト・ウィンスレットは今までにないエキセントリックな役をとても魅力的かつキュートに演じています。
次々変わる髪の色も印象的。
そしてジム・キャリーが素敵すぎる!
コメディでの大げさな演技があまり好きじゃなかったんだけど、今回はかなり抑えめで、なぜか見てるだけで切なくなってきちゃいます。
脇を固めるキルスティン・ダンスト、イライジャ・ウッド、マーク・ラファロ、トム・ウィルキンソンなどみんな役にぴったりはまってます。

ストレートな内容じゃないから好き嫌いはわかれそうだけど、とても素敵な作品だと思います。


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  • 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
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